2015年9月18日～21日、米国マイアミで9th World Congress for Hair Research(WCHR)が開催されました。WCHRは3年に1回世界中の毛髪を研究している医師や研究者が集まり、臨床試験、遺伝学、ホルモン、幹細胞、再生医学など、毛髪に関することが多岐にわたって発表される学会です。 今回の発表では頭皮エステ（EH-HE96,　パナソニック社製）を用いて6ヶ月にわたる頭皮マッサージを行い、頭皮マッサージが毛髪に及ぼす影響について検討した結果をポスター発表しました。

図）左：頭皮エステを使用している様子　　右：マッサージブラシの形状   発表の内容は、健常男性9人（34±8歳）の側頭部に毎日4分の頭皮伸展マッサージを24週間行ったものです。マッサージは片側の側頭部にのみ行い、対側の側頭部をコントロールとしました。開始日、開始から4週目、12週目、24週目で毛髪解析システムを用いてマッサージ部位及びコントロール部位の毛髪の数、毛径、伸長速度を測定し、頭皮マッサージが毛髪に及ぼす影響を評価しました。

図）経時的にみたマッサージ部位とコントロール部位での毛径の変化     その結果、両群の各パラメータの経時変化に注目すると、マッサージ部位では24週の時点で毛径の有意な増加が認められました。 今後もお客様の皆様により良い頭皮ケア商品がご提供できるよう、学会などで情報収集を行い、商品開発に生かしていこうと思います。