2011年7月にイスラエルのエルサレムで15th European hair research society(第15回ヨーロッパ毛髪研究学会)が開催されました。本学会でメンズへルスクリニック東京(旧城西クリニック)の小山太郎医師は「一卵性双生児のAGA患者11組の治療経験」について研究報告を行い、学会賞を受賞されました。
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2011年7月にイスラエルのエルサレムで15th European hair research society(第15回ヨーロッパ毛髪研究学会)が開催されました。本学会でメンズへルスクリニック東京(旧城西クリニック)の小山太郎医師は「一卵性双生児のAGA患者11組の治療経験」について研究報告を行い、学会賞を受賞されました。
発表するメンズへルスクリニック東京 小山太郎医師 今回の研究では、AGAを発症している11組の一卵性双生児のクリニック患者様にご協力頂き、初診時のAGA進行度と、治療1年後の改善度について比較検討しました。 その結果11組のうち、6組では初診時の毛量に明らかな差は認められませんでした。一方、残りの5組では初診時の毛量に差が認められ、さらにそのうちの4組では治療一年後の毛量にも差が認められました。この結果から、AGAの進行や治療効果には、遺伝以外の因子、即ち環境因子が関与している可能性が示唆されました。 また、環境因子の影響については、これまでに同じアジア人で喫煙率やメタボリックシンドローム(特にHDLコレステロール値)とAGAの関連性が報告されています※1,2。そこで我々も、喫煙歴や飲酒歴などいくつかの環境因子についてAGAとの関連性を検討しました。しかし、今回は情報量が不十分であり関連性を示すには至りませんでした。 今後AGAと環境因子の関連性を示すにはさらに症例数を集めて検討する必要がありそうです。
【参照】 ※1 Su LH, Chen TH. Association of androgenetic alopecia with smoking and its prevalence among Asian men: a community-based survey.Arch Dermatol. 2007 Nov;143(11):1401-6. ※2 Su LH, Chen TH. Association of androgenetic alopecia with metabolic syndrome in men: a community-based survey. Br J Dermatol. 2010 Aug;163(2):371-7. Epub 2010 Apr 23.
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