アンファー研究所で行っている再生医療研究の一つ、メカノバイオロジー。これまで頭皮マッサージにまつわる噂は数多くありましたが、その多くは科学的な実証がなかったため、効果については不明な点が多くありました。そこでアンファー研究所では頭皮マッサージが育毛ケアに本当に意味があるのかないのかを科学的に証明するために下記の研究を行いました。
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アンファー研究所で行っている再生医療研究の一つ、メカノバイオロジー。これまで頭皮マッサージにまつわる噂は数多くありましたが、その多くは科学的な実証がなかったため、効果については不明な点が多くありました。そこでアンファー研究所では頭皮マッサージが育毛ケアに本当に意味があるのかないのかを科学的に証明するために下記の研究を行いました。
その実験とは健常人男性9人(34±8歳)の側頭部に毎日4分の頭皮伸展マッサージを24週行ないました。マッサージは片側の側頭部にのみ行い、対側の側頭部をコントロールとしました。マッサージには頭皮マッサージ器械EH-HE96(パナソニック社製)を使用しました。評価の方法はトリコグラム試験を行い、開始日、開始から4週目、12週目、24週目でマッサージ部位及びコントロール部位の毛髪の数、毛径、伸長率を測定し、頭皮マッサージが毛髪に及ぼす影響を評価しました。また、使用したマッサージ器械が実際にどのように頭皮に力学的な影響を及ぼしているのかを頭皮及び毛包の存在する皮下組織においてFinite element method(FEM)解析というコンピュータシミュレーションを使って検討しました。
1. 頭皮マッサージ開始から24週の時点でマッサージを行わなかった部位においては毛径に有意な変化はありませんでしたが、マッサージを行った部位では有意に毛径が増大していました。
2. FEM解析ではマッサージ器械を用いることで頭皮が伸展すること、また、毛包の存在する皮下組織に波状応力が発生することがわかりました。
メカノバイオロジー(物理刺激が生体に及ぼす影響についての学問)の研究は血管、骨、筋肉など様々な組織、細胞で進められていますが、皮膚や皮膚付属器を対象とした研究は少なく、アンファー研究所では毛髪および頭皮に関してこの研究を先進的に行っています。今回の研究では頭皮マッサージを毛包への物理刺激の伝達手段と捉えなおし、頭皮マッサージ器械を用いて伸展刺激を一定化して、毛髪への影響を検討しました。その結果少なくとも頭皮マッサージを行った部位では毛髪は6ヶ月後、太くなったのです。今後、物理刺激が毛髪、毛周期に及ぼす影響を詳細に検討したうえで、毛髪にとって最適な頭皮マッサージはどのような動作なのかを探っていきたいと思っています。
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