アンファー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:三山 熊裕 以下「アンファー」)は、牛肉などに多く含まれる「シスチン」が「ミノキシジル」との併用により発毛効果アップさせていることを実証いたしました。
【研究の背景・目的】
毛髪の85%はケラチンとよばれるタンパク質から構成されており、そのアミノ酸組成で最も含有率が高いのはシスチンです。毛髪の大部分はアミノ酸から構成されているにも関わらず、毛髪への関与についてほとんど知見はなく、単なる構成成分なのか、毛髪の成長に関わっているのか不明でしたが、そこで本研究では、シスチンが毛母細胞(この細胞が細胞分裂を繰り返すことで毛髪は成長する)の増殖に関与しているか、さらにミノキシジルの発毛効果に影響がみられるか実験いたしました。
【研究結果・考察】
毛母細胞を通常の培地とシスチンを含まない培地で培養した結果、シスチン不含有群において強い増殖抑制が確認されました。また、ミノキシジルによって産生される成長因子の一つであるFGF-7を用いて、シスチンがミノキシジルの発毛効果に影響しているかを実験した結果、ミノキシジルとシスチンを併用することで発毛効果が増強されることが示唆されました。さらに、シスチンが不十分であるとミノキシジルの発毛効果が発揮されづらい可能性も発見いたしました。本研究結果より、実験的にシスチンが毛髪の成長に関与しており、さらにミノキシジルの発毛効果にも寄与していることが示唆されました。