実は夏より冬のほうが「痩せやすい」。それはなぜ?
「基礎代謝は夏よりも冬のほうが高い」といわれているからです。基礎代謝とは、人間が生命を維持するために使われるエネルギーのことで、言い換えれば、何もしていないときの代謝です。中でも、筋肉によって消費される量は基礎代謝の多くを占めています。そのため筋肉量が多い人ほど基礎代謝も高く、じっと横になっているだけでも「エネルギーを消費しやすい=痩せやすい」のです。
基礎代謝にも個人差があり、性別や年齢、体格、体温などで大きく変わる他、季節によっても基礎代謝は変動することが知られています。気温が下がると体温保持のため、からだの熱産生が高まり、基礎代謝が上がるというのがそのメカニズムで、これに則り、冬は一年の中でも最も代謝が上がって痩せやすいといわれています。
■これからやってくる、おいしい季節に気を付けること
食べ過ぎた翌日はちょっとした運動を心掛け、活動量を増やす
エレベータを使わずにできるだけ【階段を使う】、1駅分【歩く】(大きな筋肉がある下半身をよく動かすのはとても効果的)、【電車では立つ】、【家事】を精力的におこなうなど、 日常生活での活動量を高めるようにしましょう。また、【よい姿勢】を保つだけでもエネルギー消費に貢献します。【スクワット】や肺を大きく動かす【深呼吸】などもおすすめです。
なるべくからだを冷やさない
からだを冷やすと血行が悪くなり、基礎代謝にも影響するほか、寒さで縮こまったり同じ姿勢のまま長時間動かさないことで、ガチガチになりがちな肩甲骨周りをほぐすなど、【からだ全体のケア】も大切です。
できるだけ夕食は就寝3~4時間前までに済ませる
1日3食を基本に、適切なタイミングで食べるといった【食事のリズム】を乱さないことも大切です。1日2食などで空腹時に一気に糖質を食べると血糖値が急上昇し、インスリンが大量に分泌され、太りやすいといわれています。不規則な食生活や極端な食事制限を続けると、からだは防衛本能を働かせ、摂った栄養を脂肪として溜め込もうとして、太りやすい体質になってしまうことにもつながります。
良質な睡眠を取る
代謝を促進する成長ホルモンは、ノンレム睡眠時に多く分泌されるといわれています。睡眠不足だと十分に分泌されず、代謝が低下して太る原因に。また、睡眠不足は食欲をコントロールするホルモンの分泌にも影響を及ぼすと考えられています。
肥満は性別を問わず、糖尿病や高血圧といった生活習慣病にもつながるリスク要因です。
「食事」「運動」「生活」の3つのポイントを意識し、冬の太りすぎには気を付けましょう。