ウィメンズヘルスクリニック東京(所在地:東京都千代田区、院長:浜中聡子)とアンファー株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役:三山熊裕)は共同で、「女性の薄毛と頭皮の血流の関連性に関する研究」を実施いたしました。「血流の低下が薄毛の一因となる」ということは、長年考えられてきましたが、この度の研究で、女性の薄毛の一因は「頭皮の血流の低下である」ことの実証データを導き出すことに、日本ではじめて成功いたしました。
研究結果
薄毛の女性は健常毛の女性に比べ、頭頂部の血流が有意に低い
頭皮の血流が悪いと、髪の成長に必要な栄養素が毛根に行き渡らず、その結果、薄毛の原因になることは長年言われ続けていましたが、それを証明する臨床研究は殆ど行われてきませんでした。しかし、今回、女性型脱毛症(FPHL)と診断された女性(薄毛の女性)25名と、毛髪が十分豊富な女性(健常毛の女性)25名の頭頂部の細動脈の血流を測定したところ、FPHLの女性の方が血流が低いということがわかり、女性の薄毛と血流の関係性が実証されました。
調査方法
・女性型脱毛症(FPHL)と診断された女性25人と毛髪が充分豊富な女性25人(40代・50代)
・スカルプエコー装置(キャノンメディカル社製 Aplio800・リニアプローブ24MHz)での浅側頭動脈および頭頂部細動脈の血流測定
・カラードプラで毛細血管レベルの血流パターンを評価
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ウィメンズヘルスクリニック東京 院長 浜中聡子
今回の研究は従来より指摘されてきた「血流と薄毛の関係性」について、様々な方々のご協力のもと、日本で初めて臨床データを用いた実証に成功いたしました。当クリニックでは、この結果を女性型脱毛症の新しい診断基準の作成や治療方針の選択に役立てるとともに、頭皮の血流量を増加させる薬剤の開発および導入に向けて、更なる研究を進めてまいります。
アンファー株式会社 商品開発部 シニアフェロー 波間 隆則
女性型脱毛症の原因や治療は男性型脱毛症ほど確立しておらず、予防方法についても玉石混交です。女性型脱毛症を未然に防ぐ方法を探る中で頭皮の血流の低下が一つのトリガーになっているという仮説にたどり着き、今回の研究実施に至りました。
「予防医学」をタグラインに掲げているアンファーとして、今後も女性型脱毛症になる前に防ぐ方法を導き出せるよう使命感を持って研究や事業を進めてまいります。
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