再生医療という言葉をよく聞きますが、どのようなことをするのでしょうか?また、アンチエイジングにどのような関係があるのですか。
その他
女性 | 50代
再生医療とは、機能障害や機能不全に陥った生体組織や臓器に対して、細胞を積極的に利用してその機能の再生をはかるものです。つまり、病気やけがなどで失われた臓器や組織を本人の細胞を培養して再生し、拒絶反応の心配なく治療する目的で研究されており、すでに皮膚や骨の分野においては組織移植として実用化され、臨床応用されています。再生医療の発達により、深刻なドナー不足という社会的問題の解決も期待されます。また先ごろ、人の皮膚細胞からiPS細胞という万能細胞をつくることに成功したため、本人以外の細胞を使った再生医療も視野に入ってきました。
アンチエイジング医学においても、老化によって失われた形態や機能を再生するため、再生医療の技術を使う試みが為されています。培養細胞そのものを使った治療ではありませんが、美容医療の現場では、培養細胞や本人の血液から細胞の成長因子を抽出し注射してコラーゲンなどを再生させ肌の若さを取り戻す治療も行われています。