ジメジメ・ムシムシする梅雨時も真夏日も、できるだけ快適に過ごすために知っておきたいボディの「ニオイ問題回避術」をフィーチャー。
今回は、ニオイ問題が発生しやすいワキにフォーカスして、予防&解消法の基本をご紹介します。いつも爽やかでいたい男性も必読!
汗をかきやすいワキは、常にニオイが気になるパーツ。ワキに強いニオイが発生しやすいのは、汗腺の種類が関わっています。 ほぼ全身の皮膚表面にくまなく分布している汗腺(エクリン汗腺)から出る汗の成分は、水分と塩分がほとんどでニオイも強くないのですが、ワキにはもうひとつ、アポクリン腺という汗腺があります。
ここから出る汗にはたんぱく質や脂質が含まれていて、これが空気中の細菌などによって分解されると悪臭のモトに。ワキは蒸れやすいうえに雑菌が多いため、ニオイが発生しやすいのです。 「汗くさい」という言葉がありますが、出てきた瞬間の汗自体は、実は無臭。汗をかいたら早めにふき取るなど、汗をイヤなニオイに変えないケアが大切なのです。
汗やニオイの予防に欠かせない制汗剤は、外出前など汗をかく前に使うのがベスト。汗の分泌を抑えてニオイの発生を防ぐだけでなく、殺菌成分も含まれたアイテムを選ぶとより効果的。朝、シャワーを浴びた後など、肌が清潔な状態で使うのが理想です。
汗をかいたらその上からすぐに制汗剤を使うのはNG。まず、汗ふき用のシートなどで汗をしっかり拭き取り、汚れやニオイの原因菌を取り去ってキレイな状態にリセットします。そのうえで制汗剤を使うと、ニオイ予防の効果が高まります。
ワキのムダ毛もできれば処理して、ムレを防ぎましょう。ワキにムダ毛があると湿気がこもり、菌の繁殖を助長させてしまいます。
ニオイを発生させないために、カラダも洋服、さらに寝具などもきちんと清潔にしておくことも重要。毎日お風呂に入る、服やシーツ、枕カバーを常にキレイにしておくなど、身の回りを整え、自分自身が心地よい状態をキープする意識をお忘れなく。 人に不快感を与えかねないニオイのお悩みは、ニオイの発生源からケアするのが鉄則。制汗剤や汗ふきシートなどのデオドラント製品だけでなく、通気性のよい服やニオイ・汗ジミを防ぐインナー、ワキ用パッドなどを取り入れてみるといいでしょう。 人によってはストレスの有無や食生活に対する見直しも必要かも。嗅覚的にも視覚的にも爽やかに夏を乗り切れるよう、できることから始めてみましょう!
(文・大津礼保奈)
よくある質問