クレアージュ東京 エイジングケアクリニック(旧Dクリニック東京 ウィメンズ) 院長/医学博士
浜中 聡子(はまなか さとこ)
ここ1〜2年の間にあなたの周りにも「ビタミンC点滴」を受けている人、増えていませんか? 風邪気味のときや疲れやだるさなど体調がよくないとき、肌のくすみやシミ予防などのエイジングサインやニキビや肌荒れにも効果があるとして、健康意識・美容感度の高い人の人気が高まりつつある治療として知られています。
一方で、「注射でしょ? 痛くないの?」「効果ってあるの?」とその効果実感についてもっと知りたいというのも本音。今回はウィメンズヘルスクリニック東京でビタミンC点滴の体験レポを紹介します。
高濃度ビタミンC点滴の優れた点は、「有効成分を点滴で身体の中に直接入れることにより、お悩みの症状を即効で良い状態へしていくのが点滴治療の特長です。高い抗酸化作用による老化予防、免疫力強化、疲労回復、美白作用などの効果があります」とウィメンズヘルスクリニック東京の浜中聡子院長。
風邪を引いたときや疲れが取れないなど「今すぐ何とかしたい!」というときに効果を発揮するのがビタミンC点滴。忙しいビジネスマンが昼休みに「ちょっと点滴を」なんていうのもよくある話だとか。
もうひとつの特長として“予防”治療にも適しているといいます。「免疫力をつけるというお話は先ほどもしましたが、たとえば、『来週のプレゼンまでは体調を万全にしておきたい』というときは、ビタミンC点滴をするという手もあるのです」と浜中先生。回復力を高めるだけでなく、今のコンディションを下げないための予防策として活用できることも覚えておけば、いざというときにも安心ですよね。
ここでは、ビタミンC点滴の疑問・質問に答えていきます。
先ほどもお話したとおり、やはり即効性になります。高濃度の高いビタミンCを血液に入れるため、効果も感じやすいと思います。速い人では2〜3時間くらいで「疲れが取れた」「ダルさがなくなった」という方もいらっしゃいます。 ただし、ビタミンCは、疲れや環境の変化、ストレス、食生活の乱れ、喫煙などの影響で、毎日の摂取量に達していないという人も結構いらっしゃるため、点滴以外にもサプリや食生活で意識して摂ることも大切です。
シミをつくる元凶である、メラニンの生成を抑えるのがビタミンCです。たとえば、海や山のレジャーが事前に決まっていたら、その前後にビタミンC点滴を受けることをおすすめします。レジャー前は抗酸化力を高めるために、レジャー後はメラニンの生成を抑え、肌ダメージを少なくするというそれぞれの目的にアプローチすることも可能です。この時期にもっとも多く降り注ぐ、紫外線ケアにも効果があります。
濃度が高いと効き目が高くなるというのは本当です。ただし、いきなり高濃度を点滴してもからだがびっくりしてしまうことがあるため、ウィメンズヘルスクリニック東京では初心者の方は15gをおすすめしています。アレルギーを持っている方も医師と相談しながら容量を決めましょう。
ビタミンCは、ただ多く摂取すればいいというものではありません。個人差はありますが、2週間に1度もしくは、月に1度程度のペースで点滴をすると免疫力を持ったまま維持できるでしょう。
(文・長谷川真弓)
この記事の監修
クレアージュ東京 エイジングケアクリニック(旧Dクリニック東京 ウィメンズ) 院長/医学博士
日本抗加齢医学会専門医/日本精神神経学会専門医・指導医
浜中 聡子(はまなか さとこ)
2000年 北里大学医学部卒業後、北里大学東病院精神神経科にて勤務
2001年 北里大学病院救命救急センターにて勤務
2002年 亀田総合病院精神科にて勤務
2006年 北里大学大学院医療系研究科 臨床医学群精神科学修了。国際医療福祉大学熱海病院精神科の講師を務める
2007年 医療法人 AACクリニック銀座の副院長に就任
2009年 医療法人 AACクリニック銀座の副院長に就任
2017年 Dクリニック東京ウィメンズ(旧ウィメンズヘルスクリニック東京)の院長に就任
2009年10月 AACクリニック銀座院長
2020年11月 クレアージュ東京 エイジングケアクリニック(旧Dクリニック東京 ウィメンズ)院長に就任
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