Kaoru
3週にわたり、美しい姿勢で脂肪燃焼も促進して歩くための体作りをしてきました。そこで最終週は動くようになった体を使って、見た目キレイ度が即アップする仕上げの歩き方をカリスマ・パーソナルトレーナーのKaoruさんが指南。男性も女性も今から実践を!!
「1~3回では、歩くために必要な筋肉の凝りをほぐして、姿勢よく、さらに手足の可動域を大きく動かせる体作りをしてきました。そして、今回は動く体を使って、美しく歩くための仕上げです。
ソチオリンピックで話題を集めたフィギュアスケートですが、素晴らしい回転や安定した演技は、体の中心の軸がいかに定まっているかも大きな鍵になります。この体の「中心軸」は、フィギュア選手だけでなく、私たちの立ち姿勢、座り姿勢、そして今回の歩く姿勢でもとても重要なポイントとなるのです。この軸が定まっていると、姿勢がよく見えるだけでなく、手足を大きく動かしても安定感があるので、歩くだけでも多くのエネルギー消費が期待できるのです!」(Kaoruさん)
「“体の中心軸を意識して歩く”といっても、背中に棒などを入れて歩くわけにはいかないので、なんだか意識できない……という人もいるかもしれません。そんなときは、まず“体の中心点”を認識することから始めましょう。みなさん、“体の中心点”と聞いてどの部分をイメージしましたか? 多くの人は、おへそ周辺やもう少し下を連想する人が多いようです。東洋医学ではおへその少し下の“丹田(たんでん)”を中心と考えることも多いですが、美しく体を大きく歩くためには、丹田だと少し中心が低いのです。中心点が低いと、背筋も伸びず、重心が下がるので歩幅も狭くなります。
美しい姿勢・動作の代表ともいえるバレエダンサーの中心点は“みぞおち”あたり。みぞおちから脚が伸びているとイメージして歩くと、自然と美しい姿勢+広い歩幅で歩くことができるのです」(Kaoruさん)
“みぞおち”を体の中心点にして歩くと言っても最初はイメージできないでしょう。そこで、簡単に意識できる方法を最後にレッスンしてみましょう。慣れるまでは、歩き出す前に、必ず行うと中心を捉えやすくなります。人に気づかれない動きなので、信号待ちのときなどにもオススメです。
■point1:歩き出す前にこの動作をプラスします。まず、最初に片手で、みずおち(腹の上部中央にある窪んだ部分)を軽く抑えて、中心という意識を持ちます。
■point2:そのまま中心を意識したまま背筋を伸ばして、かかとをあげます。このとき、頭上が天に引っ張られる感じ(頭上に手を添えると意識しやすくなりますが、これはしなくても可)で、肩やあごが上に上がらないように注意しましょう。中心と背筋が伸びた感覚はそのままに、かかとを下ろして1歩目を踏み出します。
■point3:みぞおちを中心にして、そこから脚が生えているようにイメージすると、歩幅は自然と大きくなります。このとき、かかとから着地し、つま先で地面を蹴ると歩幅はより広がります。
■point4:ずっとみぞおちをイメージして歩くの難しいかもしれません。その場合は、形が崩れたと思ったら、point1・point2で確認するクセをつけてみましょう! 今からでもできるレッスンなので、ぜひトライしてみてください!!
今回のレッスンはもちろんですが、前回までの3回のレッスンもデスクワークが長い人や運動不足、太ったという人には効果的です。今月だけのレッスンと思わないで日頃から続ければ、姿勢が安定し、脂肪燃焼しやすい体に必ず変わってくるはずです。LET'S TRYの下の“今月の関連コラム”をチェックしてみてください!!
この記事の監修
Kaoru
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