キレイに立ち、歩くために欠かせないのが健康な足指。
普段あまり意識しないことが多いパーツですが、実はここをほぐすことが冬場のつらい冷えやむくみの解消にも効果的!
足指を広げたり、伸ばすことは、からだにどのような効果をもたらすのでしょうか?毎日簡単に実践できる足指ケアの方法と合わせて紹介します。
一日の中で長時間、靴や靴下、タイツなどに覆われ、常に力がかかった状態で変形させられているのが足指。そのため、現代人は足指本来の機能が十分に発揮されていないことが多いといわれます。
足指の「グー・チョキ・パー」ができないのもその表れです。
手足の指は曲がる力の方が強く、広げる力は弱いのが普通。よって、何もしないとどんどん曲がっていくといわれています。足先の狭いハイヒールを履いている女性は特に、指が完全に閉じたまま固定された状態が続き、足指ががんじがらめに。本来使われるべき筋肉がきちんと使われないと、姿勢や立つ・歩くといった日常の基本動作にも影響が出てしまう場合が。
血流・リンパの流れを促すので、【冷えやむくみ対策】に
足の指を動かすことで血行がよくなると同時に、リンパの流れもスムーズになるため、足元から冷えとむくみを軽減。
足の歪みから始まる【からだの歪み】と、そこからくる【様々な不調のケア】にも◎
曲がりがちな足指を広げる&伸ばすストレッチや足指運動をおこなうことで、足の筋肉をうまく使えるようになると、地面との接地面積が広がり、指が地面をしっかりつかめるように。
結果、背筋が伸びて姿勢がよくなり、安定感のある立ち方ができるように。ひいては、からだの歪みや外反母趾の改善にもつながると考えられています。他にも、疲労回復やリラックスにもつながるなど、良いことづくめ。
足指を【広げる&伸ばす】のが基本。窮屈さから足先を解放!
①まず床や椅子に座り、足指の間に手の指を入れます(足の指と手の指で握手するイメージ)。
このとき、足指のつけ根までしっかり深く手指を入れるのがポイント。
②手指を閉じ、数秒間しっかり足指全体をギューッと包むようにします。
③足指を伸ばすように手指をゆっくり広げます。こうすることで足指のつけ根に刺激が加わり、血行もよくなります。
また、足指の間に手指を入れた状態のまま、足指を甲側に反らしたり、足の裏側に曲げたりして、普段あまり動かさない足指をいろいろな方向に伸ばします。
1本1本の指を引っ張るなどして刺激をプラス
足指を1本ずつ、つまんでは引っ張ったり、丸めたり、反らしたり、回したりして、さまざまな刺激を加えます。
よりしっかりと足指を鍛えたいなら、定番の足指運動!
足でジャンケンするように、グー・チョキ・パーのポーズを取る、床に敷いたタオルを足の指だけを使ってたぐり寄せる運動などを。脳に刺激を与えるという意味でもよいでしょう。
足指を広げる際には、グッズを活用するのも手
足同士と指の間をしっかり広げることができる足指セパレーターなどのアイテムを使うのも手軽で◎。ただし、伸ばし過ぎにならないよう、長時間の使用は避けるのがベター。
「+α」で、足裏や足首、ふくらはぎもほぐしてみる
足裏のツボ押しや足首回し、足首の上げ下げ運動、ふくらはぎのマッサージなどもおこなうと、より幅広い足元のケアが可能に。
二足歩行している人間の体重を毎日けなげに支えている足周りの中でも、特に冷えやすい末端である足指。ここをしっかりケアすると、心身のリラックスにもむくみケア&冷え対策にも◎。すっきりとしたレッグラインも目指せます。寝る前の習慣にしてみてはいかがでしょうか。
(文・大津礼保奈)
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