山田 朱織(やまだ しゅおり)
3回にわたって、睡眠を妨げている事柄の解消法を16号整形外科院長の山田朱織先生にレクチャーしてもらいました。最終回の今回は、より深く快適な睡眠を得るための今日からできるちょっとした+αを教えていただくことに! 長時間のデスクワークのお疲れ解消にも役立つので、ぜひ試してみてください。
一日中同じ姿勢のデスクワーク。夜になると肩や首のコリはピークに達しているはずです。
そのまま熟睡してもなかなかリセットできず、寝ている間に体がしなやかに動かず、深い睡眠が得られないという場合も少なくありません。
ですから、この1日の仕事で溜まったコリをほぐして、睡眠に入るというクセをつけてあげるといいでしょう。
といっても方法は簡単です。
ひとつは、“全身浴”で血行をよくします。
半身浴よりも首までしっかりつかるのがオススメです。首までつかることで首がほぐれ、さらに全身も浮遊する感覚を味わえるので力が抜けて、リラックス度が高くなります。
5分ぐらい首までつかって温まると全身がポカポカしてくるようになります。
あとは、次に紹介する簡単ストレッチを実践してみましょう。
1日の疲労が溜まりやすい肩甲骨周りをほぐす体操を行います。入浴後の温まった体で行うとより効果的です。用意するのは、スポーツタオル1枚だけです。短時間に簡単にできる体操なのでトライしてみてください! ふたつの体操ともに立って行います。
①スポーツタオルの両端を持ち両腕を広げます。ひじが曲がらないようにして胸の前で両端を伸ばします。横から見たときに、体と腕が直角なラインになるまで腕をあげてひじを伸ばします。
②タオルをたるませようにピンと張りながら、両腕を上にアップします。頭よりも少し後ろの位置で10秒間キープします。横から見たときに腕が耳の位置よりも後ろになるようにキープします。このとき、腰はそらないように注意しましょう。
①お尻の後ろでスポーツタオルの両端を両手で持って、腕を下ろした状態で、ひじを伸ばして両腕を広げます。腕を斜め下に伸ばしているような感じで広げます。
②タオルをたるませないようにながら、両腕をゆっくりとアップします。ウエストの位置に来たら10秒間キープ。このとき腰が反らないように注意しましょう。また、腕がウエストまであがらないという人は、無理をしないで少しずつ慣らしていくといいでしょう。
この記事の監修
山田 朱織(やまだ しゅおり)
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