【若い世代の薄毛トラブル1】 10代で薄毛!?　若くても薄毛になることはあるの？

【若い世代の薄毛トラブル1】
10代で薄毛!?　若くても薄毛になることはあるの？

さまざまなお問い合わせや質問をいただく中で、このところ目立って多いのが、10代や20代前半の若い世代の薄毛の悩み。「急に髪が薄くなった気がする」、「髪が抜ける」という悩みが数多く寄せられています。そこで、今月は10代から20代前半までの若い世代の薄毛の悩みについて、発毛クリニックの専門医、小林一広先生に伺いました!

10代でいわゆる薄毛になることは、“まれ”です

薄毛になる原因は様々ですが、まず最初にお話しておきたいのが、10代で薄毛になるのは“まれ”だということです。中学生や高校生になると、自分の外見も気になり始めます。人よりも毛量が少なかったり、特に、家族で薄毛の人がいたりすると、「自分はすでに薄毛が進行し始めているのは!?」と心配になるものです。

何かしらの疾患で10代でも薄毛になる方もいますが、一般的に周囲から見てわかるような薄毛になることはまずありません。さらに、家族で薄毛の人がいても10代から薄毛になることはまずないと思ったほうがいいでしょう。

気にしすぎは、逆に薄毛進行のもとになる!?

ただ、10代のこの時期は、成長期の影響で男性ホルモンの分泌が乱れることがあります。それによって、髪がいつもよりも多く抜けることがことがあります。でも、これも一般的には一時的な症状なのです。

逆に心配しすることで、頭皮を強くこするようなシャンプーをしてしまったり、強いストレスを感じるなど、髪に悪影響を与えているケースが少なくないようです。

薄毛に関する情報が氾濫していますが、10代で即薄毛ということはまずないので、そこは冷静になること、“心配しすぎないこと”が薄毛予防の第一歩です。また、将来薄毛になるにしても正しい知識とケアをすれば、薄毛の進行は食い止めることはできます。

肩の力を抜いて、正しいヘアケアを習慣化するようにしましょう。

若い世代の薄毛の原因

若い世代の薄毛の原因には、以下の事項が考えられます。

若い世代の薄毛の原因（１）男性ホルモンの作用

男性らしい体つきを作る男性ホルモンの「テストステロン」が、「5αリダクターゼ」という酵素と結合して「ジヒドロテストステロン」というホルモンに変化します。このジヒドロテストステロンが、毛根にある毛母細胞に作用し、健やかな発毛・育毛を妨げ、薄毛が進みます。これを男性型脱毛症（AGA）と言います。
AGAは通常、中年以降の男性に起こるものですが、遺伝や環境などさまざまな要因で、若い男性でも発症する場合があります。

若い世代の薄毛の原因（２）頭皮の血行不良

頭皮が血行不良状態になっていると、毛母細胞に血液で送り込まれる栄養が不足し、薄毛の要因になります。血行不良の原因には、ストレスが知られています。ストレスを受けると頭皮が硬直し、血管が収縮して血流が滞る場合もあります。また喫煙もニコチンの作用によって血管収縮をもたらします。

若い世代の薄毛の原因（３）生活環境の乱れ

睡眠不足や不規則な生活習慣、過度の飲酒・喫煙といった生活環境の乱れが髪の成長を妨害する可能性があります。またシャンプーをしないなど頭皮環境の悪化も、育毛の妨げになります。

若い世代の薄毛対策

若い世代の薄毛対策には、以下の事項に気を付けてください。

若い世代の薄毛対策（１）生活環境の改善

規則正しい生活習慣、十分で質の高い睡眠、適度な運動、適切な衛生環境等、生活環境の改善を心がけましょう。これは薄毛対策のみならず健康全般の基本です。健やかな心身から健やかな髪が育ちます。

若い世代の薄毛対策（２）栄養バランスの良い食事

髪は、食事から摂取する栄養素から作られています。その栄養素が偏っていると、健やかな発毛・育毛は望めません。髪の主成分のタンパク質、ビタミン、鉄や亜鉛などのミネラルなど、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

若い世代の薄毛対策（３）発毛剤の使用

医学的に発毛効果が証明されているAGA治療薬、いわゆる「発毛剤」を使ったAGA治療は今や一般化しています。AGA治療薬成分としてはミノキシジル、フィナステリド、デュタステリド等が知られています。AGA治療薬は医師の指導のもと使用しましょう。

LET'S TRY 即実践のコツ
若い世代に知ってほしい薄毛の真実

1. 1. 10代～20代前半で薄毛が進行することは、まれ。
   2. 薄毛かも！　と極度に心配しすぎるのは逆効果。
   3. 心配かも、と思ったら、悩まずに正しいヘアケアの知識を得よう！
   4. とにかく悩みすぎない、ストレスを溜めないことが大事！

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