中川 登紀子(なかがわ ときこ)
年末年始は、お出かけのシーンも多く、出会いのチャンスも少なくないはずです。そんなとき、好印象を与えるのはどんなヘアやメイクなのでしょうか? 好感度アップのコツを髪色や肌色、メイクなどでパーソナルカラーを研究している中川登紀子さんに伺ってみました!
“補色”という言葉を知っていますか? 色相環の反対側に位置する2つの色のことを補色と言います。“反対色”も同じ意味で使われます。
この補色、お互いの色を目立たせる効果があります。そのため看板やロゴなどで使用されたり、また、ファッションでも“さし色”という言葉で、小物使いなどのテクニックとして使われます。利点も大きいのですが、メイクやヘアカラーの場合、インパクトが強い分、第一印象には向かない部分もあります。 メイクやヘアカラーには流行もあるので、自分に合う色、髪の色とメイクの相性などを考えずに選んでしまうと、知らぬ前に補色の組み合わせをしていることもあるのです。
上の写真は、さまざまな女性の顔を総合して平均化した平均顔です。4つとも同じ顔ですが、ヘアとメイクの色が異なります。
上の中で、”もっとも好感度が高かったのは、D”です。
Dは髪をピンクが少し入ったカラーに。メイクも目元・口元ともピンク系という同系色メイクです。肌色は4つとも同じなのに、血色がよく見えるためか、色白に見える効果もあります。
逆に"好感度が一番低かったのは、C"でした。
髪色はピンク系なのに対して、アイカラーがグリーンで、口元にも色がありません。補色の組み合わせです。一見ナチュラルですが、華がなく、血色が悪くみえるという印象があるようです。
Aは、アッシュ系の髪に、グリーンの目元、淡い唇と同系色の組み合わせです。
まとまりはあるのですが、ピンク系が一切ないと血色がマイナスされてしまうため、好感度が落ちてしまうようです。色白の人には似合いますが、肌のくすみが気になる人がやるとくすみが増長される可能性もあります。
Bは、髪がアッシュ系、目元はピンク系で口元はレッド系という補色の組み合わせ。
こちらも、補色なのでメイクも髪色も強く出すぎています。ですが、実はこのBは一部の男性には好まれました。メイクが華やかに見える点がよかったようです。目立つ美女好きな男子には、パーティーシーンなどでは、少し目立つ補色メイクで勝負するのも悪くないかもしれません。
この記事の監修
中川 登紀子(なかがわ ときこ)
よくある質問