中川 登紀子(なかがわ ときこ)
第1回目では、白髪と肌の関係について伺いました。今回は、白髪を染めるとき、カラーリングするときの自分に似合う髪色の選び方を髪色や肌色、メイクなどで研究している中川登紀子さんに伺うことに! 今までしっくりくる髪色に出会えなかった人は必見です!
白髪染めだけでなく、髪を染めている人はきっと多いはずです。
ヘアカラーをするとき、あなたはどうやって色を決めていますか?
「美容院にお任せ」、「前よりも明るめで、とか雰囲気で伝える」という人が多いようです。セルフでヘアカラーしている人も実際に自分がどんな色が似合うか、よくわからないで選んでいる人が多いようです。
ヘアカラーには、周囲から見られる(見られたい)印象、社会的環境などが影響してきます。いくら明るくブリーチしたいとしても堅い企業に勤めていたらできません。逆に個性を尊重する会社であれば、髪色も自己PRのひとつになります。
また、黒に近い髪色になるほど、コンサバ感や落ち着き、クールといった印象になります。逆に明るい髪色にすると逆に、若々しい、カジュアルという印象が強まります。これらは人それぞれですが、それと同じぐらい重要なのが、自分の持っている色です。もともとの髪色、肌色、目の色、眉の色などから、似合う髪色を探し出していきます。
髪は顔のフレームに沿ってあるため、人の印象に大きく関係します。たかが髪色ひとつと思うかもしれませんが、実は人の印象を大きく変えてしまうのです。
第1回目でもお話しましたが、年齢を重ねると肌はくすみやシミ、シワなどが少しずつ目立つようになります。顔のトーンが微妙に変化をしてきます。多くの人はくすみが気になると、それをカバーしようと髪色を明るく華やかなものに変えようとしますが、実はそれは逆効果。顔をよりくすませてしまうことになるのです。
年齢を重ねたら、少しトーンを抑える方向に変えるのがオススメです。
色の明るさは、“瞳の色”で判断するといいでしょう。黒目がちな人は髪色もダークにしたほうが落ち着きます。少し明るい瞳の人は、逆に髪が黒いと瞳の印象がぼやけてしまうので、少しトーンを明るく持っていくといいでしょう。
また、色の傾向ですが、大きく赤みを感じる色と赤みを抑えた色があります。赤みを感じる色は、ピンクやオレンジなど、赤っぽい色を含んでいるヘアカラーです。赤みを抑えた色は、アッシュやマットなどの落ち着いた色です。
赤みを加えると女らしい印象になります。逆に、クールな印象に見せるなら赤みを抑えた色がいいでしょう。
女性らしく華やかな印象にする場合、メイクでチークを入れることが多いので、赤みを入れるほうが、チークが浮かず、肌色も健康的に見えることが多いのです。少しピンク系に転ぶ色を選ぶと柔らかい印象になります。
男性の方や、女性でもかっこいい印象にしたい場合は、落ち着いた色を選択するといいでしょう。少しクールに見せるならアッシュ系やマット系の色がオススメです。
この記事の監修
中川 登紀子(なかがわ ときこ)
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