この記事を書いた人
海野 由利子
10月に入ると湿度がぐっと低くなり、皮脂や汗の分泌量も減って肌は乾燥しやすくなります。
特にボディは顔に比べて皮脂線や汗腺が少ないため、かさついたり白っぽい“粉ふき”状態になったり、くすんだりしやすいのです。また、乾燥によって肌表面の角質がめくれたりはがれたりするので、そこからホコリや菌などの刺激が伝わってかゆみや赤みを引き起こすこともあります。
美しい肌を保つエイジングケアとしてはもちろん、肌のトラブルを防ぐヘルスケアとしても、ボディケアが大切な理由をレポートします。
基本のボディケアは、入浴後などの肌にうるおいを与えること。
全身に気持ち良く使えればいいので化粧水タイプでも乳液タイプでもかまいませんが、空気が乾燥する秋~冬にはクリームが強い味方。配合されているオイル分などの働きで、肌に与えたうるおいが長時間続き、乾燥を防いでくれるからです。肌に溶け込むようにスッとなじみ、ベタつきが残らないような使用感など、気持ちのいいテクスチャーのボディクリームが増えてますから、好みの感触で選ぶといいですね。
保湿効果の高いボディクリームをすすめる2つめの理由は、肌になじませるときにマッサージがしやすいこと。
手先や足先から心臓に向かってつけるだけでリンパや静脈血を流すマッサージ効果が得られるし、コリのある部分はもみほぐすこともできるでしょう。クリームで指のすべりが良くなりますから、余分な力も要りません。
さらに、クリームだと水溶性と油溶性の両方の成分を配合しやすいのでエイジングケア効果を持たせやすいのです。これが3つめの理由。エイジングケアが期待できる成分はいくつもありますが、乾燥が気になる季節に注目したいのが“女性ホルモン様成分”です。
ですが30代以降から分泌量が減少しますし、ストレスや疲れでも分泌が減ることがわかっています。それにともない乾燥がひどくなり「何をつけてもなかなかうるおわない」という状況に。
皮膚の中にはレセプターという、女性ホルモンの“受け取り口”があります。女性ホルモンに似た成分を配合していると、レセプターが 受け取って女性ホルモンの様な働きをする、 というわけです。 こんな部分に着目してボディクリームを選ぶのも新しいですね。
ボディケアは顔と違っていくつものアイテムをつけるのは難しいので、1品でいくつもの働きが期待できるものを選ぶと高い満足感が得られそう。
せっかくのケアですから「やってよかった!」とうれしくなれるもので続けたいですね。
この記事を書いた人
海野 由利子
よくある質問