一般的に、肌のターンオーバー（新陳代謝）は約28日周期だといわれています。しかし、その周期は20代の肌が基準。30代では40日以上、40代では50日以上にもなるといわれています。古い角質が剥がれずに溜まっていると、肌はくすみ、ザラザラし、毛穴が詰まって、コメドや大人ニキビになることも……。
また、新しい細胞は、余分な角質が剥がれ落ちるのを合図に、下から上がってきます。いつまでも古い角質が肌の上に残っていると、新しくて元気な細胞で肌表面を満たせず、小ジワが多くなってしまうのです。
私も、睡眠時間はまちまちで、不規則極まりない生活のツケが、肌に出ることが多くなってきました。シワっぽくて乾燥しているのに、妙に脂っぽくなってしまったり。肌がゴワゴワしているから、メイクのノリも悪いし……。そんなとき、パリス・ヒルトンやビヨンセ、キャメロン・ディアスなど、ハリウッドセレブが絶賛する新しいピーリングがあるとの情報を入手！ 早速、体験取材をお願いすべく、向かったのは美容ジャーナリストたちが絶大な信頼を寄せている『クロスクリニック新宿』です。
まず、院長の石川浩一（いしかわ・ひろかず）先生に、新しいピーリングとはどういうものかを教えていただきました。
「米国Edge Systems社が開発した新世代のハイドロダーマアブレーションシステムで、ハイドラフェイシャル（31,500円／税込）という施術です。マイクロダーマアブレーション（物理的研磨）×ケミカルピーリング（化学物質的溶解）×美容成分導入の3つの作業を同時に行うことが可能に。アメリカのFDA（日本の厚生労働省にあたる機関）の承認を得た、安全な医療機関専用のピーリングマシンなのです。
ハイドラフェイシャルを簡単に説明すると、渦巻き水流のチカラでピーリングする方法なので、肌への負担が少ないということ。ウォーターピーリングなのですが、水ではなく、美容液成分たっぷりの薬液を、湯水の如く使用します。この贅沢さが、ハリウッドセレブを虜にしているのでしょう」(石川先生)
なるほど～、と思いながらも、「ん？ 渦巻き水流？？？」。施術を受けながらビチャビチャになるのかしら？ と不安に。しかし、肌に当たるハンドピースチップ中央の穴から、美容液成分をたっぷり含んだ薬液が噴射され（図①）、チップの中で渦巻き状に回転しながら皮脂や汚れを浮かせ、剥離された汚れ（図②）は、出口専用の穴から吸引排出（図③）される仕組み。顔がびしょ濡れになることはなかったのですね（ホッ）。さらに、顔を拭きとる作業がないので、無駄な摩擦がなく、肌に負担をかける心配もなし。仕組みがわかり納得したので、いよいよ施術を受けることに。
（すべての画像提供／クロスクリニック新宿）
最初は、皮脂を軟化して汚れを浮かし、毛穴の中までディープクレンジング。塩酸グルコサミン、乳酸、酵母エキスの薬液を使用し、キュキュキューっと肌を吸引していきます。この吸引がとっても気持ちいい！ まるでマッサージを受けているような感覚で「もっと強く吸引してもいいですよ～」とリクエストしたほど。
次に、グルコール酸とサリチル酸をミックスした専用のピーリング液を塗布し、ピーリング液を流しながら皮脂や角栓を除去。最後に、ヒアルロン酸、パントテン酸、安定化ビタミンA等で、ピーリングした肌の保湿と鎮静をしつつ、ビタミンを補給して終了です。
施術後、鏡を見ましたら、毛穴レスで、すべすべツヤツヤしている自分を発見。思わず触りたくなる肌とは、このことですね。さらに、２トーンくらい肌が明るくなっていたので、よほど古い角質が溜まっていたようです。ファンデーションがいらないくらいの美肌になり、夜だったので、そのままノーメイクで帰宅したほど。
さらに翌朝、鏡を見ると、全体的にハリも出ていてビックリ！ ビタミン効果は翌日、如実に現れました。ハリウッドセレブが絶賛するのも納得ですね♪ 月イチで施術を受ければ、20代のターンオーバーサイクルが取り戻せ、肌自らも活性化していくことでしょう。
取材・文／美容ジャーナリスト 藤田麻弥
【プロフィール】
雑誌やWebにて、美容と健康に関する記事を執筆。化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンスのある情報を伝えるため、日本抗加齢医学会や日本香粧品学会を始め、多くの学会やセミナーを聴講。自身もアンチエイジングに関するセミナーの企画・コーディネートを務める。著書に『すぐわかる！ 今日からできる！ 美肌スキンケア』（学研パブリッシング）がある。
【最近のハマりもの！】
ストレスが多いと、床についてもリラックスできなくて、寝つきが悪くなりがちですよね。そんなとき私は、お腹をヘコましたり緩めたりする動きをしています。この運動はドクターに伺ったのですが、お腹をヘコませると横隔膜が開くので、腹式呼吸をしているのと同じ状態になり、リラックスの副交感神経にスイッチ。お腹をペコポコ動かすだけで、張りつめていた交感神経が緩み、健やかな眠りへと誘われるのです。
よくある質問
CLOSE
