大人になるほど、仕事や家庭での責任が重くなり、波風を立てないよう自分の感情を抑え込む傾向があるようです。でも、無理に抑えてばかりいると、美しいものを見たり、楽しい事を体験しても、心が弾むような感情すら湧かなくなってしまうことも……。いくつになっても、感動する心は失いたくないですよね。
そのようにフリーズしかかった感情へと効くもののひとつに香りがあります。鼻から入った嗅覚情報は、喜怒哀楽や快・不快を支配する脳の中の大脳辺縁系に直接届くのです。このようにダイレクトな情報伝達ルートをとるのは、さまざまな感覚の中で嗅覚だけ。
東京 南青山にあるフレグラントアース スパは、上質な香りとやさしいタッチで、肌だけでなく、感情にも働きかけるような施術を提供していると聞きつけました。最近、忙しすぎて感情が凍結気味だったので、早速、体験取材をお願いすることに。
フレグラントアース スパは、英国フレグラントアース インターナショナル社の精油の生みの親であり、英国屈指のアロマセラピストであるヤン・クズミレク氏が構築したメソッドを体験できるスペース。スパのトリートメントに使用するのは、オーガニックと野生種による高品質の精油。
今回、私が体験したのは、ヤンさんが長年の研究と経験、アロマの情熱を注ぎ込んだエイジングケアコスメ『オシエム』をふんだんに使用した“オシエム ラディエンスフェイシャル(施術60分 所要105分 15,750円(税込)”。エイジングサインが気になる方にぴったりなコースです。
担当してくださったのは、店長でアロマセラピストの田中知子さん。最初はレモンとグレープフルーツの香りがする洗顔料でやさしく汚れを落とし、甘くフルーティな香りがするスクラブで余分な角質をオフ。このスクラブを拭きとるのは、モロッコ産ローズダマスクからつくられた化粧水。ちなみに、このコースでは12,600円もする化粧水を丸ごと1本使用するというからゴージャスですね!
次は、毛穴汚れを吸着し引き締め効果があるだけでなく、潤いも与えてくれる真っ黒なパックを。ガーデニアとイランイランのアロマは、とてもエキゾチック。香りは、洗顔から徐々に音階のように高まってきて、黒パックでピークを迎えます。パック中は、ハンドトリートメントを使用した手のマッサージも。この辺りで、私の意識はトロトロにとろけておりました。
パック後は、だんだん落ち着いた香りになってくるような流れです。オイル状の美容液でフェイシャルマッサージをし、たっぷりの化粧水で肌を整え、最後は美白美容液を塗布。
終了後、鏡を見ると、肌は一段明るくなり、悩みだったクマも目立たなくなっていました。ハリも出てツヤっとした質感になっていましたし♪ さらに、疲れてドンヨリしていた気持ちまで、明るくなっているのに気づいたのです。
心地よい芳香とオールハンドの施術で、まさに心と体が解放されたような気分でした。香りにこだわりのあるスパだからこそ、心身ともにエイジングケアしてくれたのでしょう。
【お問い合わせ】
フレグラントアース スパ
取材・文/美容ジャーナリスト 藤田麻弥
【プロフィール】
女性誌やWebにて、美容と健康に関する記事を執筆。化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンスのある情報を伝えるため、日本抗加齢医学会や日本香粧品学会を始め、多くの学会やセミナーを聴講。自身もアンチエイジングに関するセミナーの企画・コーディネートを務める。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研パブリッシング)がある。
【最近のハマりもの!】
からだエイジングの『エイジングサインをチェック』でも執筆をしておりますので、多くのドクターに取材させていただいております。そこで、どのドクターもおっしゃるのが、ビタミンB群を意識して摂るように、と。代謝に必要な補酵素だからですね。ナッツのピスタチオはB2とB6が豊富なので、おやつ代わりにポリポリ食べています。
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