アンチエイジング・ドクターから聞いた、エイジングケアの秘訣。
それは、いつもと違う体験をしてみる、ということでした。たとえば、いつも通っている道から、たまに違うルートを歩いてみるとか、知らない街を散策してみるとか。本当に簡単なことですが、それが心身共にいい刺激になるのだそうです。
そこで6月末、京都出張が終わった午後、芸妓さんに変身してみることに! 一度、体験してみたかったので、ここぞとばかりに予約しました。
お世話になったお店は、京都市上京区にある花街、上七軒(地元では“かみひちけん”と呼んでいるそう)の『舞妓さん・芸妓さん変身処 大みの(だいみの)』。北野天満宮の東側にあります。
大みのは、約120年前に建てられたお茶屋をそのまま利用。のれんをくぐると、当時の趣を残した情緒たっぷりで、まるでタイムスリップしたみたい。店内には、昭和初期の舞妓さん・芸妓さんのアルバムや、当時の髪飾りなども展示して、そこに居るだけで、非日常の世界なのです。
店内が本格的なら、着付けや化粧も本格派。実際に舞妓さん・芸妓さんが使用していた京友禅や髪飾りを多く揃え、どれにしようか迷うほど。迷った場合は、西陣和装学院学長で、スタッフでもある毛利ゆき子さんが京都弁で親切にアドバイスしてくれますのでご安心を。
着物を決めたら、いよいよ芸妓化粧とかつらを初体験。手際良く芸妓化粧を施され、かつらを被ると、自分であって自分でないような不思議感覚……。芸妓さんならではの所作や流し目も教えてもらい、日本独特の文化を学べるのも一興。変身すると、いつもの日常や仕事が脳裏から消え去り、高揚感がMAXに! これはもう、女性ホルモンなどの内分泌系が活性化しているのでは!? アンチエイジング・ドクターがおっしゃっていた、非日常がココにあったのです。
体験したのは、蒸し暑い6月末でしたが、意外なことに、着物を着ても汗は出ず、快適に過ごせました。夏の京都はすごく暑いのですが、町屋はとっても涼しんですって。遅い夏休みをとられる方や、残暑厳しい秋でも、気持ちよく変身できること請け合いです。
女性なら、一度は体験したい舞妓さん・芸妓さん変身。大みのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
舞妓さん・芸妓さん変身処 大みの
TEL 075‐461-2997
※8月12日(日)~18日(土)はお盆休みで休業。19日(月)より通常営業となります。
取材・文/美容ジャーナリスト 藤田麻弥
【プロフィール】
女性誌や会員誌、Webにて、美容と健康に関する記事を執筆。化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンスのある情報を伝えるため、日本抗加齢医学会や日本香粧品学会を始め、多くの学会やセミナーを聴講。自身もアンチエイジングに関するセミナーの企画・コーディネートを務める。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研パブリッシング)がある。
【最近のハマリもの!】
暑いので、巨峰の皮を剥き、凍らせて食べています。ポリフェノールを多く含む皮をギュっと搾り、実にふりかけてから冷凍。シャーベットのように美味しくて、抗酸化作用もある夏のオヤツです。
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