クレアージュ東京 エイジングケアクリニック(旧Dクリニック東京 ウィメンズ) 院長/医学博士
浜中 聡子(はまなか さとこ)
なんどもダイエットしているのにいつも挫折してしまう。一時期やせたのに、気づくとリバウンドしている……。こんな失敗を繰り返している人は少なくないはずです。なぜ、ダイエットに成功しないのか? その理由は、方法よりも「短期間でやせたい」というプランニングに大きな問題があるようです。挫折や失敗を繰り返さないために、どうプランを立てればいいかを今回は考えてみましょう。
「あなたも短期間で目標体重に!」なんて雑誌の企画や宣伝コピーをみるとついつい試してみたくなるものです。ダイエットに興味がある人の多くが心惹かれるのが、「短期間で」という部分。短い期間で成果が出るということに期待してしまう人がまだまだ多いようです。
でも、残念ながらダイエットでやせた時期と持続時期は不思議なほど似ていて、短期間でやせた人ほど元に戻る期間も早いことが多いと言われています。これは、短期間で無理をして、食事制限や運動を行っているために、「持続性」が伴わず、リバウンドが起きてしまうわけです。
ダイエットを成功させるには、短期間で勝負するよりもいかに「持続できるか」がカギ。
ダイエットとは本来の言葉の意味は、「やせるための食事」という意味ではありません。食事の様式、食習慣という意味だったのです。この本来の意味に立ち返るようなダイエットが実は成功のポイントになるのです。そのためのポイントをいくつくかあげてみましょう。
■無理な減食ではなくムダを省いていい食習慣にスイッチ
ダイエットというと食事を減らすことと思いがち。でも、まずは自分の食事の中で何が不要なのか、理想的な食生活に近づけるために、減らすものとプラスするものを知ることが大事です。サラダばかりで、お菓子をよく食べる習慣があれば、肉や魚を足して、お菓子を3回食べるのを1回に減らす、という感じにブラッシュアップ。なんでもかんでも減らすのではなく、いい食事に近づけることが大事です。
■間近な目標でなく、少し長めに目標を立てる
来週の健康診断までに、とか月末のデートまでに、なんてプランは結局無理をしてしまうのでリバウンドしてしまいます。計画を立てるなら少し長めに。3ヶ月ぐらいを目標に考えてみましょう。今ならバレンタインぐらいを目標にするのがちょうどいいのです。
■継続は力なり! 続ければ習慣化していいクセになる
体重計に乗って、成果が出ないと「この方法自分に合わないのでは?」と思いがち。でも、そんなに簡単に成果は出ません。コロコロと方法を変えてしまうからいい習慣が身につかず、いつまでも新しいダイエット法に翻弄されてしまうのかも。まずは、「朝食を食べる」とか「ゆる断食方法でやる」と決めたら、最低でも1~2ヶ月は持続を。最初はいやいやでも不思議と1ヶ月続けるとやらないと気持ち悪い感じに。これはいい習慣がクセになってきた証拠。クセになるまで持続を目標にするといいでしょう。
この記事の監修
クレアージュ東京 エイジングケアクリニック(旧Dクリニック東京 ウィメンズ) 院長/医学博士
日本抗加齢医学会専門医/日本精神神経学会専門医・指導医
浜中 聡子(はまなか さとこ)
2000年 北里大学医学部卒業後、北里大学東病院精神神経科にて勤務
2001年 北里大学病院救命救急センターにて勤務
2002年 亀田総合病院精神科にて勤務
2006年 北里大学大学院医療系研究科 臨床医学群精神科学修了。国際医療福祉大学熱海病院精神科の講師を務める
2007年 医療法人 AACクリニック銀座の副院長に就任
2009年 医療法人 AACクリニック銀座の副院長に就任
2017年 Dクリニック東京ウィメンズ(旧ウィメンズヘルスクリニック東京)の院長に就任
2009年10月 AACクリニック銀座院長
2020年11月 クレアージュ東京 エイジングケアクリニック(旧Dクリニック東京 ウィメンズ)院長に就任
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