堀 知佐子
桜のつぼみも膨らみ始めて、今週末から来週にかけてお花見を計画している人も多いはずです。春の悩みに効くレシピの第4回目の最終回は、おいしく盛り上がる宴会のために“たけのこ”を使った『お花見レシピ』を管理栄養士の堀知佐子さんがレクチャーします!
「年度末のこの時期は、忙しくて、お疲れが溜まっている人も多いようですね。前回は、体の疲労を取るために、“豚肉”メニューをご紹介しました。でも、体の疲労回復はできても、頭が疲れていて、なんだかやる気が出ないなんてことはありませんか。それではせっかくの楽しい花見もテンションが下がってしまいます。そこでオススメしたいのが“たけのこ”です。たけのこを茹でると隙間に白いかたまりが出てきます。これは“チロシン”という成分で、脳を活性化させて元気ややる気の源のドーパミンやノルアドレナリンの原料になるのです。心が元気じゃないときはオススメなのです」(堀知佐子さん)
「たけのこは、チロシン効果以外にも、カリウムが豊富。お酒を飲んだあとのむくみなどにも効果があります。旬の味わいだけでなく、体にいい効果がたくさんあるのです。また、悪酔いや二日酔い防止などを考えなるなら、今回ご紹介するたけのこメニューの他に、2回目でご紹介した手羽先メニューか3回目でご紹介した豚肉メニューをプラスしてお弁当風にしてみるといいでしょう。肉は、肝機能の代謝を助けるのに重要な働きをするので、花見でお酒を飲むときには、ぜひ加えてみてください」(堀知佐子さん)
たけのこは、皮付きの生のものだと下ごしらえに手間がかかるので、市販されている“ゆでたけのこ”で大丈夫です。
1. 春の香りたっぷりの『たけのこご飯』
一見難しそうですが、材料を一気に炊飯器に入れて、スイッチを入れるだけ! 超簡単で料理上手に見えるレシピです!!
■レシピ <2人分>
たけこの(ゆで済)80g、米 2合、だし 2カップ、薄口しょうゆ 小さじ2、油揚げ 1/2枚、木の芽 あれば少々
① 米はよく洗い水気を切っておく。
②細かく刻んだたけのこ、①の米、だし、薄口しょうゆ、刻んだ油揚げを炊飯器に入れて10分そのままで。10分後にスイッチを入れて加熱する。
③炊き上がったら、粗熱を取り俵に結びにして、お重につめる。
2.低カロリーでたくさん食べても安心な『たけのことこんにゃくの炒り煮』
宴会は飲みすぎ食べ過ぎでカロリーオーバーも気になるところ。たけのことこんにゃくなら安心してたくさんいただけます!
■レシピ <3~4人分>
たけのこ150g、こんにゃく300g、鷹の爪 1本、ごま油 小さじ1、水 大さじ6、みりん 大さじ4、しょうゆ 大さじ3
①たけのことこんにゃくは1.5cm角に切り、水から茹でて、ザルに上げておく。
②鍋にごま油と種を取った鷹の爪を入れ火にかけて、そこに①のたけのことこんにゃ、水 みりん、しょうゆを加えて、水分がなくなるまで煮詰め、粗熱を取って串にさす。
3.料理下手でも絶対できる『焼きたけのこ』
超簡単! 焼きただけなのに香ばしくて、ビールにもよく合う一品に!! 春らしい香りいっぱいでお花見にぴったりです。
■レシピ <2人分>
たけのこ 40g、しょうゆ 小さじ2
① たけのこは少し大きめの一口大にカットして、しょうゆをまぶしておく。
②①を焼き色がつくまで全面を焼き上げる。
いかがですか? どれもビギナーでも間違いなくできるものばかりです。
たけのこパワーで、心も体も元気に楽しくお花見をエンジョイしてくださいね!
この記事の監修
堀 知佐子
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