堀 知佐子
冬の乾燥が後を引いたり、花粉症の症状が肌に出てしまったりと、この時期肌荒れに悩む人は少なくありません。そこで今週は、『手羽先』を使った簡単美肌復活レシピを雑誌やテレビでもお馴染みの管理栄養士の堀知佐子さんが提案します!
「美肌に効く食材の代表といえば、コラーゲンです。肌のハリのもととなる弾力繊維を作るために、コラーゲンは欠かせません。でも、コラーゲンだけ食べていたのでは、実は体には吸収されにくいことを知っていますか? コラーゲンの合成には、“ビタミンC”が必要になります。また、お疲れ肌を復活させるには、“クエン酸”と組み合わせると有効です。美肌には、“酸味がある酸っぱい素材とコラーゲンを組み合わせる”と覚えておくと簡単ですね」(堀知佐子さん)
「コラーゲンというと肌の表面だけに存在するものと思っている人がいますが、実は皮膚だけでなく、骨、軟骨、腱、血管壁など体のさまざまな部分に存在しています。中でも、骨の周り、関節部分には多く存在しているのです。ですから、食べる素材を選ぶときにも“骨付き肉”を選ぶとコラーゲンをたっぷりと摂取することができます。調理しやすくてオススメなのが、今回ご紹介する『手羽先』です。あの楊貴妃も美肌のために手羽先を好んで食べていたといいます。お弁当にも便利なのでぜひ活用してみてください」(堀さん)
手羽先料理というと難しく感じるかもしれませんが、実は初心でも簡単なものばかり。
ぜひお試しあれ!
レモンのビタミンCでコラーゲンの吸収力アップ、さらに、酸味のクエン酸効果で疲労回復も。酸味があるので爽やかな風味でいただけます。
手羽先5本、セロリの葉 20g、ローズマリー・タイムなどハーブ類 少々、レモン1/2個
トマトはビタミンCが豊富なだけでなく、リコピンという成分がシミそばかすの原因になるメラニンの生成を抑える作用を持っています。リコピンは抗酸化作用も強いので、トマトはアンチエイジング効果が高いのです。生トマトでなくトマト缶でもリコピンの効果は変わりません。
手羽先5本、トマト缶200g、たまねぎ1/2個、水300cc、酢 大さじ2、しょうゆ 大さじ2、ローリエ 1枚 パセリ 適量
梅干の酸っぱさは、クエン酸という酸が含まれていて、これが体や肌の疲労回復に効果を発揮します。梅干の塩味だけで味つけするので、塩分も抑えめ。さっぱりとした味わいでご飯にもよく合います。
手羽先 5本、梅干し2個、昆布 3g、酒 50g、水 300g
手羽先料理というと上級者に思いがちですが、実は超簡単!
これなら女性だけでなく、男性にもチャレンジできるはずですよ。
次回は、多忙な年度末に食べたい疲労回復レシピをお届けします!
この記事の監修
堀 知佐子
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