堀 知佐子
今月は、春の悩みを食で解決! 春は、花粉症や肌荒れ、自律神経の乱れなど、意外と体調を壊しやすい時期です。そこで、手軽に入手できる食材を使って、おいしく春の悩みを解決! テレビでもお馴染みの管理栄養士の堀知佐子さんがレクチャーします!
「花粉症は、免疫力が低下すると症状が悪化すると言われています。ですから、免疫力を下げない工夫をすることが大事です。そのためには、腸内環境の改善。腸は体の免疫工場とも言われ、口から入る異物から身体を守るために免疫細胞の70%が腸に存在すると言われているのです。腸内の悪玉菌を抑え、善玉菌を増やすために積極的に摂ってほしいのが、“乳酸菌”や“ビフィズス菌“が含まれる『ヨーグルト』です」(堀知佐子さん)
「ヨーグルトだけを食べても免疫力アップに効果的な場合もありますが、ヨーグルトにも栄養価として不足分があります。それを補いながら食べたほうが免疫力アップにはより効果的です。ヨーグルトはたんぱく質ですが、抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンAやC、Eはあまり多く含まれていません。この部分をフォローしてあげるといいでしょう。また、冷たいまま食べると体が冷えてしまうので、体が温まる素材とかけあわせたり、料理のソースに利用してみるなど、“そのまま”でない+αな食べ方がオススメです」(堀さん)
今夜から即できるヨーグルトレシピを3つ紹介しましょう! 意外な組み合わせもありますが、簡単でおいしいので試してみてください!
1.抗酸化力もプラスの『ヨーグルトとバナナのサラダ』
ドライフルーツで抗酸化ビタミンと炎症予防で花粉症にも効果的と言われるビタミンB6が豊富なバナナをプラスして、より免疫力アップ! 天然の甘さだけでいただくのでデザートというよりもサラダ感覚で。
【材料】<1人分>
プレーンヨーグルト60g、バナナ1/2本、ドライフルーツ(ラズベリーなど)2粒
【つくり方】
①器に一口大に切ったバナナとヨーグルトを入れドライフルーツを上から飾る。
2.冷えも予防!『ヨーグルトと生姜のドレッシング かぼちゃのサラダ』
冷えも免疫力を低下させる原因に。せっかくいいヨーグルトを食べても体を冷やしたのでは本末転倒。生姜をくわえて体を温めて。かぼちゃのビタミンA、C、E効果で抗酸化力もアップ。おかずにもなるメニューです。
【材料】<1~2人分>
ヨーグル30g、生姜5g、オリーブオイル 5cc、かぼちゃ40g、ミックスリーフ5g
【つくり方】
①ヨーグルトと皮を向いておろした生姜を合わせておく。
②かぼちゃは一口大に切り、耐熱皿に入れラップをし柔らかくなるまでレンジにかける。
③かぼちゃが冷めたらヨーグルトと和え、リーフを敷いた器に盛りつけ、上からオリーブオイルをかける。
3.腸内環境にいい食材ダブル使い!『ヨーグルト味噌漬け』
ヨーグルトと同じように腸内で善玉菌を増やして、免疫力アップの効果があるといわれるのが発酵食品の“味噌”。意外な組み合わせかもしれませんが、一晩つけるとぬか漬けよりもサッパリサラダ感覚でいただけるおいしい漬物が出来上がり!
【材料】<1~2人分>
ヨーグルト 30g、味噌 30g、セロリ 30g、にんじん20g、きゅうり 1/4本
【つくり方】
①味噌とヨーグルトをビニール袋に入れる。
②スティック状に切ったセロリ、にんじん、きゅうりを①に入れて、半日ほどおくだけで完成。
本当に驚くほど簡単で、おいしい料理なのでぜひ作ってみてください!
次回は、春の美肌メニューをお届けします! お楽しみに~!!
この記事の監修
堀 知佐子
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