小川 令(おがわ れい)
イボはただでさえカッコ悪いのに、コマネチライン、乳下、おしり、ワキの下など、目立ちやすいところ、恥ずかしい部位ほどできて困りもの。
そもそも、「イボはなぜできるの?」「なんで同じところにできるの?」「自分で処理してもOK?」など、知っているようで知らないイボにまつわるエトセトラを、日本医科大学・小川令先生が徹底解説します!
イボは一見、同じように見えますが、小川先生によると、
と、原因別に4つ種類があるのだとか。できる部位や状態によって原因がわかったり、すぐに病院での処置が必要かどうかの判断もできるので、イボができたらよく観察を!
加齢によって皮膚が弱くなることが原因。物理的刺激に弱くなり、イボができやすくなる。
40代以降にできやすいイボ。そけい部や乳下、おしり、ワキの下など、下着などによる摩擦で皮膚がこすれる、恥ずかしい部位に多くできる。
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)や扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)、伝染性軟属腫(せんでんしょうなんぞくしゅ)が代表的。
一見イボに見えても、どんどん大きくなるものは良性または悪性の腫瘍(皮膚がん)の可能性が。
この場合、処置が早いほど完治しやすいため、見つけたらすみやかに皮膚科へ。
デコルテや首すじ、腕など目立つ場所にできるイボは、これからの季節は特になんとかしたいもの。そんなとき、イボを引っ張ったり市販薬などを使ったりして自分でなんとか処置をしたくなるものですが……?
「病院では液体窒素で凍らせたり、麻酔をしてハサミやメスで切除したり、レーザーを照射したりといった治療をおこないます。イボをむやみに触ったり、引っ張ったりすると、症状を悪化させる原因に! また、ウイルスが原因の場合は感染してしまうこともあるので、やはり気になったら病院で処置してもらうのが一番です」。
単なる見栄えの悪さだけじゃなく、深刻な病気の可能性もあるため油断は禁物。1年でいちばんイボが目立ちやすい季節だからこそ、気になったら医師やクリニックで相談を!
(文・坂井七緒美)
この記事の監修
小川 令(おがわ れい)
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