山田 竜之介(やまだ りゅうのすけ)
スーツ姿がバシッとキマッていると、堂々として仕事もデキそうに感じるのに、ベルトにでっぷりと乗っかったビール腹やガリガリの胸板では、とたんにスーツ姿が頼りなく見える……。これはあくまでもイメージの話。でも、人の第一印象は3秒で決まるともいわれるから、男を計られるビジネスシーンでは、スーツの着姿に気を遣っておくに越したことはないはず。美しいからだづくりを極めるパーソナルトレーナー・山田竜之介さんが伝授するエクササイズで、スーツをカッコ良く着こなす魅惑のBODYを手に入れよう!
「スーツを着ると、男は3割増でカッコ良く見える」といわれますが、正確には“カッコ良く着こなせれば”というトラップつき。つまり、とりあえず着ておけば良いというわけじゃなく、“カッコ良く着こなせるからだであること”がマストのよう。
「初対面時の第一印象は、人間関係を構築するうえでとても重要。ビジネスシーンではなおさらです。だからこそ、日頃からからだを鍛えておくこと。筋力トレーニングをおこなうことで、各部位の筋肉が肥大し、スーツがカッコよく着こなせるようになります」(山田さん)
スーツがキマるBODYになるためには、特に下記の4つのパーツを鍛えるのが良いそう。
それではさっそく、この4つの筋肉を効率よく鍛えられるエクササイズにTRY!
太腿やお尻、背筋など、男のスーツ姿を左右する重要な筋肉が効率よく鍛えられるキング・オブ・エクササイズ。腕の幅を広めにとるほど簡単になるので、慣れてきたら少し狭めにするなど工夫するとGOOD!
タオルなどを頭上に持ち上げて、腕をまっすぐに伸ばす。
膝が爪先よりも前に出ないように注意しつつ、太ももにコップが乗るくらい床と平行になるまでしゃがむ。(10回×3〜4セット)
「各関節の可動域が広くなるため、背筋が伸ばしやすくなり、スーツ着用時の姿勢がバシッとキマります。また、10回程度の限界ギリギリの負荷をかけることで、下肢や体幹部の筋力が向上し、日常生活がラクになるので、無理なく良い姿勢をキープできるようになりますよ」(山田さん)
逞しい腕、がっちりとした肩、ぶ厚い胸板は、スーツ姿をより男らしく頼もしく見せるうえ、女子ウケも抜群。負荷ありのハードな腕立て伏せをマスターして、ジャケットを堂々と脱げる自信満々BODYを手に入れよう!
リュックサックに、水の入ったペットボトルなどの重しを入れて背負い、手の位置を肩幅よりも広めにとってセット。
腰の位置が下がらないように、かかとから背中まで一直線を意識。その状態から、床に胸がつくくらいしっかり体を下げて、元に戻す。(10回×3〜4セット)
「大胸筋、三角筋、上腕三頭筋を効率よく鍛え、大きくすることができるので、胸を張ったときに堂々として見え、スーツ姿に説得力が生まれます。まずは重りを使わず自体重から始め、10回×3〜4セットが難なくできるようになったら、2kgずつ負荷をプラスしていきましょう。男性の場合、20〜30kgまではこなせるようになります」(山田さん)
本来ならば、全身の筋肉量を増やすことがいちばん大切、と山田さん。全身をまんべんなく鍛えることで基礎代謝が上がり、脂肪のつきにくいシュッとしたからだを手にすることができ、よりいっそうスーツが似合うようになるとのこと。また、トレーニングをすることで、体力が向上し、動けるからだにもなるので、着姿はもちろん仕事のパフォーマンスもアップ。男っぷりをメキメキ上げるためにも、この2つのエクササイズをマスターしたら、全身の筋肉量を増やすトレーニングにも挑戦を。
ちなみに、今回ご紹介した2つのエクササイズは、バストアップやヒップアップ効果も狙えるので女性にも◎。飽きずに続けられるように、パートナーと一緒にTRYしてみるのもアリ!
(文・坂井七緒美)
この記事の監修
山田 竜之介(やまだ りゅうのすけ)
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