入社や新しい職場に部署への異動など、新生活で慌ただしい毎日を送っている人も多いはず。
新しく覚えることやご挨拶なども多く、夜になるとグッタリということも。
でも、その疲れ、翌朝まで引きずっていることはありませんか?
夜しっかり寝たつもりだったのに、朝まで疲れを引きずってしまう。寝ても疲れが取れない……。
新生活が始まったこの時期に起こりやすい“疲労感”について探ってみましょう!
どんなにカラダがしんどくても、ココロから楽しめる旅行や、ココロから納得して続けている仕事においては、いくら疲れても心地のいいものですよね。
ですが、仕事の付き合いや付き添いで行かされる義務感のある旅行や、腑に落ちない内容の仕事を行うときは、たとえ同じ内容でもドッと疲れますね。
この様なカラダとココロの不一致は私たちに疲労感を一気に感じさせます。
仏教の教えにも心身一如(しんしんいちにょ)という教えがありますね。心と身体はバラバラにできず、表裏一体であるという意味です。切り離しては考えられないのです。
慣れない環境にあたふたし、訳も分からない仕事をこなし、そして要領も得ずに無駄な動きが増える。さらには、新しい人間関係にココロは大忙しなのに、顔には出せないという苦痛。
自分の気持ちに素直に正直に動けないと、カラダとココロの不一致が起きて、とても疲労感が溜まりますよね。
しかしそのうちに、なぜこの仕事をしなくてはいけないのか分かるようになりますし、効率的に動く方法が自然と身に付きます。こうやって何をすべきかココロから納得してカラダが行動でき、一致するようになると疲れにくくなります。
しかし、仕事内容があまりにも不規則だったり、過度なカラダとココロを酷使したりすることは、疲労は溜まりっぱなしになってします。
『仕事に疲れた! しんどい!』と言いながらも、週末少しカラダを休めたり、友達と喋ったり、食事をしたりすることで解消できれば問題ありません。
ですが、2週間以上疲れがずっと取れない、次第に眠れなくなってきた、日中はぼんやりする、ずっと眠たい、会社を休んでしまう日が出てきた、わけもなくイライラしたり涙が出たりするようになったときには、躊躇せずに心療内科や精神科などに相談をするといいでしょう。精神疾患の一歩手前の状態です。意外と薬一つ、カウンセリング一つで楽になることもあります。
“疲れなんていつものこと”とやり過ごさずに、カラダの疲れ、ココロの疲れを解消できる手段をきちんと身につけておくこともビジネスマンとしての健康管理上、とても重要です。
まずは、疲れの種類をチェック
☑︎微熱がある
☑︎簡単な作業で疲れる
☑︎筋肉痛・関節痛
☑︎脱力感
☑︎リンパ腺の腫れ
☑︎頭痛・頭重
☑︎喉の痛み
☑︎思考力が落ちている
☑︎よく寝れない
☑︎憂鬱
☑︎意欲がわかない
☑︎集中力がない
☑︎寝すぎてしまう
前半部分にチェックが多い人は、肉体的な『体の疲れ』が溜まっています。睡眠や休養など、物理的なゆっくりと過ごす時間を作る必要があります。
後半部分に多い方は、精神的な『ストレス疲れ』がたまっています。友人と話したり、動物と触れ合ったり、ストレスを解消することが必要です。
どうして人は疲れるのでしょうか。それは、心身に負荷がかかってストレスとなり、副交感神経機能が低下したり、筋肉が炎症を起こしたりするからです。
そして疲労は、大きく「末梢性疲労」と「中枢性疲労」の2つに立て分けられます。
いわゆる体の疲れが、末梢性疲労です。運動を続けると筋肉に蓄積されていたエネルギーが枯渇状態に陥ります。すると筋肉の神経伝達が遅れるようになり、疲労として認識されます。また運動で筋肉が炎症を起こし、その回復のために必要な休息が、疲労というシグナルになります。
身体的な疲労ではなく、いわゆる頭脳的・精神的な疲労が、中枢性疲労です。長時間にわたり集中力が必要な時間を過ごしたときや、過度のストレスを継続的に受けたような場合、脳細胞が疲労を感じます。
疲れている時、血液の循環は悪くなっています。しかし体を水平にするだけで、血液の流れが解消されます。血液も重力を感じていますので、地上から1メートル近く上にある心臓へ血液を戻すことは、老廃物の多い静脈にとって大変な仕事なのです。眠らなくとも身体を横に倒すだけで、静脈の血液は心臓に戻りやすくなり、結果、酸素を含んだ血液が巡りやすくなります。
これも血流改善のためです。手をぶらぶらさせる、足をバタバタさせる、肩を回す、首を回す、屈伸をする、などのストレッチを仕事中やランチタイムなどに行いましょう。筋肉を動かすことで老廃物の多い静脈の運動を助けることができます。
夜間に分泌されるホルモンのメラトニンは、身体の疲れをとる抗酸化物質でもあります。
朝の強い光を浴びてから約16時間後に多く分泌され、眠りへといざなう働きを持っています。しかし、夜中のテレビや煌々とした明かりが体内時計を狂わせ、メラトニンをきちんと分泌できない身体にしてしまうと言われているので、今夜からなるべく暗い部屋で休養するようにしましょう。
大切なことは本音を吐露することです。気を使う相手と話しても余計に疲れるのでご自身で見極めてください。たとえ心療内科でも同じです。自身が余計にストレスを感じるのであれば医師、病院を変える事は正しく、そしてよくある事です。
これも自身の気持ちを素直に表現する方法です。日記や独り言には対象がいませんので、言葉を注意して選ぶ必要もなく、感情のままに吐き出すことができます。よく主婦は独り言が多いと言いますが、ストレスを溜めないための合理的な方法なのです。
アニマルセラピーという言葉があるように、ただ動物(ペットなど)に触れるだけでストレスが緩和されます。温かく柔らかいものに触れる、という事が本能的に安心すると言われています。また、安心をすると副交感神経が有利になるので、血管が広がって循環が良くなり疲労が取れやすくなります。反対に緊張は血管をきゅっと閉じさせてしまいます。
山芋の一種です。非常に粘り気のある山芋。アルギニン、ジオスゲニンが身体の新陳代謝やホルモン活性を上げます。山芋の中でも、虚弱体質者の漢方薬として昔から用いられています。生でいただく方が酵素も壊れずに摂取できます。近年、この中の成分であるDHEAがサプリメントとしても注目されています。
アリシン、ビタミンB1という有効成分によって疲労が回復されます。においの元ともなる成分アリシンですが、この成分こそがカギなのです。にんにく単体でも構いませんし、また、ビタミンB1を多く含む豚肉と一緒に摂るとなお効果的です。
キノコにはβグルカンという成分が多く含まれています。マクロファージ、T細胞、ナチュラルキラー細胞といった免疫細胞である白血球を活性化させる成分として、闘病中の方にも注目されています。できる限り多くの種類のキノコをいただく事が大切です。
ビタミンB1は脳や神経を正常に働かせます。ビタミンB2はご飯や油を代謝してエネルギーにします。ビタミンB6はお肉や魚のたんぱく質を代謝します。ビタミンB12は血液の健康に関わります。この様にビタミンB群はどれも元気な身体を作るうえでは欠かせないのです。また、ビタミンB群は摂りすぎても過剰症になる心配もありません。
疲れに用いる代表的な漢方薬です。手足が重だるく力が入らないときや、昼寝ばかりしてしまうような方に使用します。食欲も出て、スタミナも出てきます。この漢方薬の中には高麗人参が入っている事でも有名です。栄養ドリンクの代わりに飲んでいる方もいます。
栄養不良、肉体疲労時の栄養補給、滋養強壮に使用される第三類医薬品です。漢方成分やニンニク、高麗人参、ビタミンBを配合した液体状のお薬です。比較的はやく効果を感じられることが多い製品です。漢方薬局やネット通販で買うことができます。
一般内科や心療内科などに相談をしてみましょう。カウンセリングのほか、必要であれば抗不安薬や睡眠薬、ビタミン剤や筋弛緩薬などが処方されます。お薬に抵抗のある方は、その旨をあらかじめ伝えておけば、副作用の心配や依存性の少ないお薬を出していただけます。最近では、少し疲れたビジネスマンの方も積極的に足を運んでいる印象です。
仕事に疲れはつきものかもしれませんが、放っておくと精神的・肉体的に疲れ、会社を辞めてしまう、なんてことになってしまいます。対策をしても改善しない場合は我慢せず、お医者さんの助けをかりてみましょう。
よくある質問