クレアージュ東京 エイジングケアクリニック(旧Dクリニック東京 ウィメンズ) 院長/医学博士
浜中 聡子(はまなか さとこ)
ミスをすると、自分がダメな人間だからこんな結果なのだと自分自身を卑下したり、上手くいってもこれはたまたまだ、次はきっとダメに決まっていると過小評価してしまう。このようなネガティブ思考は、ストレスの原因となり、心の老化を早めてしまいます。
ネガティブな発想をしてしまう原因として、10個のパターンをご紹介します。
[1] 全か無かの法則
自分の仕事にちょっとしたミスが見つかっただけなのに、「完全な失敗だ」などと考えてしまう。
[2] 一般化のしすぎ
異性をデートに誘って一度断られただけなのに、「いつもこうだ。きっと一生恋人ができない」と考える。
[3] 心のフィルター
プレゼンの内容について、大勢の人に好評価を受けたのに、一人のひとの些細な指摘が頭から離れず悩む。
[4] マイナス思考
自分に自信がなく、うまくいってもまぐれだと考え、うまくいかないといつも自分はこうだと考える。
[5] 結論の飛躍
この人は自分の意見に反対していると早合点したり、この後状況は悪くなると決め付ける。
[6] 誇大視と過小評価
小さなミスをとりあげて、「これでもう終わりだ」と嘆く。
[7] 感情的な決め付け
嫌な予感がするから、うまくいかないに違いないと決め付ける。
[8] すべき思考
「あの時挑戦するべきじゃなかった」「あの時謝るべきだった」と取り返しのつかないことを嘆く。
[9] レッテル貼り
ミスや失敗をした時に、「自分はダメな人間だ」と自分自身にレッテルを貼る。
[10] 自己関連付け
禁煙をすると約束したのにタバコを吸っている夫をみて、「夫がタバコをやめられないのは自分がよい妻じゃないからだ」と嘆く。
ネガティブ思考でものごとを考えてしまうと、人一倍ストレスを感じてしまいます。ネガティブな思考になってしまう原因を理解し、いつもと違う発想でものごとを考えるようにしましょう。
また、ストレスと上手く付き合っていくことも大切です。そのためには、過去にこだわらないこと、前向きに考えること、柔軟な思考をもつこと、何かあっても一人で抱えこまないこと。すべて自分が悪いと悲観的にならずに、仕事、恋愛、その他の人間関係でも、「上手くいかないこともあるさ!」と気持ちを切り替えるようにしましょう。
この記事の監修
クレアージュ東京 エイジングケアクリニック(旧Dクリニック東京 ウィメンズ) 院長/医学博士
日本抗加齢医学会専門医/日本精神神経学会専門医・指導医
浜中 聡子(はまなか さとこ)
2000年 北里大学医学部卒業後、北里大学東病院精神神経科にて勤務
2001年 北里大学病院救命救急センターにて勤務
2002年 亀田総合病院精神科にて勤務
2006年 北里大学大学院医療系研究科 臨床医学群精神科学修了。国際医療福祉大学熱海病院精神科の講師を務める
2007年 医療法人 AACクリニック銀座の副院長に就任
2009年 医療法人 AACクリニック銀座の副院長に就任
2017年 Dクリニック東京ウィメンズ(旧ウィメンズヘルスクリニック東京)の院長に就任
2009年10月 AACクリニック銀座院長
2020年11月 クレアージュ東京 エイジングケアクリニック(旧Dクリニック東京 ウィメンズ)院長に就任
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