久末 伸一(ひさすえ しんいち)
性交時に十分な勃起が得られない、十分な勃起が維持できない、性欲はあるのに興奮しても勃起をしない、いつもではないが勃起しないことがある、そんな症状がある人は勃起不全(ED:Erectile Dysfunction)かもしれません。
また完全に勃起しないだけでなく、たまに勃起しない、本人が満足を感じる勃起ではない、勃起するか不安に思う時がある、などの症状もEDに含まれます。
ある調査によると、40代では5人に1人、50代では2.5人に1人がEDに悩んでいる ことが分かっています。
性的な興奮が神経からペニスに伝わると、ペニスの陰茎海綿体という部分の動脈が大きく拡がり、そこに血液が送られてペニス全体が硬くなります。この状態が、いわゆる勃起といわれる状態です。しかし、加齢に伴い神経や動脈が正常な働きをできなくなると、勃起がうまく行われなくなり、EDになります。
EDかな? と思っても、それほど重症ではない、勃起が衰えているのは歳のせいだ、医師に相談するのが恥ずかしい、などの理由で放っておく人が多いようです。しかし、陰茎動脈のような細い血管で血液の流れが悪くなっているということは、近い将来、全身の血管でも動脈硬化が進み、血管障害を起こす可能性があるということ。EDは全身の血管の健康状態を表すバロメーターなのです。
勃起時の硬さによってEDの可能性を計ることができます。勃起時の陰茎の硬さがりんご、グレープフルーツ、みかん、こんにゃくのどれに当てはまるのかセルフチェックをして、EDの心配があれば専門医に相談することをおすすめします。
EDの治療は、お薬による治療が一般的です。病院で心臓などに問題がないと判断されれば、内服薬による治療が開始されます。ED治療薬にはバイアグラ、シアリス、レビトラの3種類があり、症状に合わせた治療が行われています。ただし、心臓の病気などで硝酸剤(ニトログリセリン)を使用していたり、排尿障害や血圧のお薬を服用している場合ED治療薬を服用することができません。
その場合、「陰圧式勃起補助具」※という器具を用いた方法や、陰茎に薬を注射し勃起させる「陰茎海綿体注射」、手術により人工の陰茎を埋め込む「陰茎プロステーシス」という方法を選択することも出来ます。
Dクリニック東京PLUS
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この記事の監修
久末 伸一(ひさすえ しんいち)
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