男性ホルモンが活発な人は、仕事がデキて女性にもモテる!けれど、その背後では「AGA(男性型脱毛症)」「テカリ」「前立腺肥大」といった、男性ならではのトラブルが進行しがちです。
一方、男性ホルモンの分泌が少ない or 低下している草食系男子は、ハゲにくいという嬉しいメリットがありつつも、「更年期障害」「うつ病」を呼び込みやすいといえます。
気になる男性ホルモン、上手な付き合い方をここで紹介しましょう。
男を男らしく見せる、いわば男性ホルモンの代表格であるテストステロンは、一般的に30歳ごろから減少し始めます。そしてこの減少が、男性更年期障害の主な原因となります。女性ホルモンのエストロゲンほど急激に減少しないので、自覚のないままストレスを溜め込むなどして、状態が悪化していくことが多いそう。だいたい45~55歳くらいが男性更年期のピークだといわれています。
男性ホルモンが低下すると不安や苛立ちを感じる事が多くなり、集中力や忍耐力を損なっていきます。さらに、「夜眠れない」「食欲が低下する」「やる気が湧かない」「何事にも興味がなくなる」「希望が湧かない」等、気分の落ち込みが激しくなり、その状態が長引くと「うつ病」になってしまうことも。
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男性ホルモンの分泌量が多い男性ほど、若いうちに結婚しやすいという医学的な報告があります。付き合いが長くなり、適齢期を過ぎたというのにカレが結婚を決意してくれないなら、判断力や決断力を高める「テストステロン」の分泌が低下してしまった可能性も……。
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女性の約73%が、草食系男子より、肉食系男子を好む傾向があり、男性においても、「草食系男子」と呼ばれることには抵抗を感じている人が59%でした。「肉食系」つまり“男らしさ”を上げる方法としては、テストステロンを増加させることが効果的です。
テストステロンを増加させるには……
●ストレスを溜めない
●タイトなパンツを身につけない
●寝室でスマホは使用しない
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●排卵期の女性をハグする(脇の下から出ているフェロモンを嗅ぐ)
●スポーツ観戦で男を燃やす
●ノンアルコール&十分な睡眠をとる
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●有酸素運動(ジョギングがオススメ)や筋トレをおこなう。筋トレは、とくに太ももなど、筋肉量の多い部分を重点的に。
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キャベツのほか、ニンニク・タマネギ・長ネギ・ニラには、アリシンという成分が多く含まれ、テストステロンを上げてくれます。生で食べるのがベストですが、アリシンはビタミンB1とくっつくと、熱に負けないアリチアミンに変貌。ビタミンB1は豚肉に多く含まれているので、餃子やハンバーグ、ニラレバ炒め、豚肉のスタミナ丼などに調理すると効果的です。
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基本的には毎日の料理や飲み物に加えるだけ。メイン料理と汁物にタマネギ氷を使えば、1日約1/2個はらくらくクリア! タマネギには、血液サラサラ効果もあり、血栓・高血圧・動脈硬化の予防に◎。美容にもいいので、女性も積極的に食べたいですね。
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ちなみにテストステロンが上昇してくると、朝勃ちとなって表れます。男性にとって朝勃ちは、健康のバロメーター。女性が肌の調子を気にするのと同じことなんだとか。ご参考までに。
症状が重い場合は、男性更年期外来に足を運んでみましょう。注射やゲルなどでテストステロンを投与してもらえます。このような治療では、今まで原因が分からず内科や精神科などいろいろな病院を転々としながら苦しんでいた人が、テストステロンを投与したら良くなった、というケースもあるようです。
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AGA(男性型脱毛症)の主な原因は、男性ホルモンです。35歳までには約30%の男性に何らかの脱毛の症状が現れ、国内で約1300万人が悩んでいるといわれています。
男性ホルモンの代表選手であるテストステロンが、抜け毛の原因物質であるジヒドロテストステロンに変換されると毛根が委縮し、AGAが発症します。その結果、細く短い髪が増え、前髪が一定の長さ以上伸びない、というような状態が起こってしまいます。
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ひとつでも心当たりがあれば、AGAが始まっているかも。
●抜け毛が多い
●毛が細くなった
●毛が伸びない
●地肌が透けて見える
●髪のセットがしづらくなった
●頭皮が脂っぽい
●髪が少なくなることに対する不安が大きくなった
●母方のおじいちゃんがハゲている
最近、AGAで悩む人の男性ホルモン(アンドロゲン)の受容体遺伝子には、共通の特徴があるということがわかってきました。この遺伝子は母親から受け継がれるので、母方のおじいちゃんの頭を見れば、自分の将来の髪型が予想できるのかもしれません。
また、父親が薄毛の場合は、薄毛になりやすい生活習慣が似る可能性があるので、父親の良くない生活習慣は真似しないように心がけることも大事です。
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男性ホルモンを増やす可能性のある牛乳や肉類、香辛料、ニンニクのような食品の摂り過ぎは避け、野菜を多く食べる「草食系男子」として過ごしましょう。その他、自分でできるAGA対策は、「ストレスをため込まない」「生活習慣を見直す」ことです。喫煙や過度の飲酒も控えましょう。
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男性ホルモンを上げる働きのある牛乳や肉類、香辛料、ニンニクのような食品の摂取はできるだけ避けましょう。また、万が一前立腺肥大になってしまっても、最近はお薬での治療が可能です。「もしかして?」と思ったら、早めに専門医を受診してみましょう。
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男女問わず、皮脂は男性ホルモンが皮脂腺を刺激することによって分泌されます。つまり、40代でテカリを気にする男性は、それだけ若い!ともいえますが、ただしテカリを通り越し、顔がギラついてきたら、清潔感が損なわれてしまい、“不潔な人”というレッテルを貼られるかも?!
皮脂分泌を抑える作用のあるビタミンB2とB6の摂取、正しい洗顔と水分補給で、肌の油分と水分のバランスを整えましょう。
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ここ最近注目されているのが、“オキシトシン”と呼ばれるホルモンです。 もともとは女性が出産するときに子宮を収縮させ、出産を促す働きや母乳を分泌するために必要なホルモンとして知られていましたが、その後、女性だけでなく男性にも分泌されることがわかってきました。
オキシトシンの受容体は、ストレスを癒す効果が強いのが特徴です。心の安定や愛情、信頼感などに深く関与するホルモンなのです。オキシトシンはちょっとした生活の工夫でアップすることが可能です。
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男性ホルモンといっても症状は多岐にわたり、改善策もさまざまですが、毎日の生活の中でも上手に付き合える方法はあるんですね。意識を持って取り組むのとそうでないのとでは、見た目の印象に大きく差が出てきます。今日から始めてみませんか?
(文・合六美和)
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