日中の活動時や睡眠中に急に足がつると、何より痛いですし、テンションが下がりますよね。年齢とともに足がつりやすくなる方も大変多いようです。
そこで今回は、足や足の指がつる=「こむら返り」の原因や予防法、なってしまった場合の対処法をお教えします。
普段、歩行や運動時に自分の意志で動かしている足の筋肉が、突然、何らかの原因で、自分の意志とは関係なく、けいれんを起こすことがあります。筋肉が収縮したままで硬直し、元に戻りにくくなり、痛みを生じるケースも。これが「足がつる」という症状です。
一言でまとめると、“神経伝達の不調で起こる、筋肉の強い収縮”のようです。
よくあるふくらはぎだけでなく、足の側面や裏、指、甲、すねなどにも見られます。
足がつるメカニズムの詳細はまだよくわかっていないようですが、考えられている主な原因として以下のようなことが挙げられます。思い当たる人は要注意!
他にも、動脈硬化による血行不良と冷えや病気による神経障害、薬の副作用、睡眠不足、妊娠後期(骨盤のゆるみによる)、水泳などで冷たい水に長く浸かったときなど、レベルも内容もさまざまなものが原因になっています。
年齢を重ねるにつれ筋肉量が減り、そこに血行不良や冷え、脱水傾向など、さまざまな要因が加わり、結果として足のつりが起こりやすくなります。
また、寝ている時に体が冷えやすくなったり、横になることで、ふくらはぎが立っている通常時とは異なる状態になるため、さらに足のつりが起こりやすくなるといわれています。
いかがでしたか? こむら返りは健康な人にも起きるものなので、たまに起きる場合には神経質になる必要はないのかもしれませんが、頻繁に起きる場合は何らかの病気(例えば、糖尿病や椎間板ヘルニア、動脈硬化、腎疾患、脳梗塞など)が原因の場合もあるため、早めに医療機関を受診するのがベター。
また、足をつる症状を放置すると、肉離れや睡眠障害の危険性もあるといわれています。思わぬ不調を招かないように、足の健康にはくれぐれも気を配って生活したいですね。
(文・大津礼保奈)
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