ほとんど毎日使用するシャンプーですが、みなさんは何を基準に選んでいますか?シャンプーは自分の髪質や頭皮の状態に適したものを選ぶのがベスト。
そのために「界面活性剤」や「シリコン」など、シャンプーの主要成分についても知っておくと良いでしょう。
今回はシャンプーの役割や成分、賢い選び方などを紹介します。
シャンプーは髪の毛や頭皮に付着した皮脂、汗、ホコリ、垢、フケなどを落とすために必要なものです。シャンプーの代わりに石鹸を使用する人もいるかもしれませんが、石鹸も広い意味ではシャンプーの一部なので、石鹸で代用することに問題はありません。 ただし石鹸だけでは髪の毛が絡まったり手触りが悪くなることがあるので、やはり毎日髪の毛を洗うなら石鹸よりもシャンプーが適しているでしょう。
シャンプーを使う際には、男性と女性とで注意するポイントが異なります。 女性は髪の毛が長くて量が多いので、頭皮までしっかり洗えていなかったり、泡を流しきれていないことがあります。できるだけ指の腹を使って頭皮まで洗い、後頭部やサイドの泡もきちんと洗い流すようにしましょう。
シャンプーを構成する成分は主に以下の4つです。
●水
●洪浄剤(界面活性剤)
髪の毛や頭皮の汚れを洗い流すための洗浄成分です。
●洗浄助剤(界面活性剤)
主に泡立ちを良くするために配合される成分です。
●コンディショニング成分
感触向上を目的にシリコン等が配合されます。
●その他の成分
髪の毛の補修、頭皮の炎症ケア、皮脂分泌の抑制など、さまざまな機能をもつ成分があります。
また、
シャンプーの劣化を防ぐ防腐剤、一定の粘度を保つための増粘剤、香料などが追加されることがあります。
シャンプーに含まれる界面活性剤やシリコンが「頭皮や髪に悪い」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、それは間違いです。
最近は“髪に優しいノンシリコンシャンプー”というように、シリコンが含まれないことをアピールする製品が増えました。そのため「シリコンが含まれているものはダメなの?」という印象が、漠然と根付いてしまったのかもしれません。近年は化粧品や石鹸など、肌につける製品の安全性に対して敏感な人が増えました。シャンプーに限らず、「低刺激」や「天然成分」といった製品を好む傾向が強くなったことも、界面活性剤やシリコンのマイナスイメージにつながっている可能性があります。
しかし、界面活性剤やシリコンは必ずしも頭皮や髪に悪いわけではありません。もちろん人によっては刺激を感じる場合もゼロではないので、自分にあったシャンプーを選ぶことが重要です。
界面活性剤とは、油汚れを取り除くことに長けた成分です。界面活性剤には油と馴染む鎖のようなものが付いていて、それが頭皮や髪の毛に付着した皮脂をキャッチして取り除いてくれるのです。
ホコリなどの汚れはシャワーで洗い流すだけで取り除くことができますが、皮脂やスタイリング剤など水になじまないものは、界面活性剤できちんと取り除く必要があります。
界面活性剤には由来原料によって、以下のような種類に大別できます。
●石油系界面活性剤
石油を原料にしています。一般的なシャンプーに広く採用されている界面活性剤です。
●アミノ酸系界面活性剤
アミノ酸由来の合成界面活性剤で、アミノ酸の構造を一部持っています。近年、マイルドな洗浄剤として注目されている界面活性剤です。
参考http://www.skincare-univ.com/article/006689/
●石鹸系界面活性剤
ヤシ油、パーム油などを原料とした界面活性剤です。
界面活性剤はシャンプーの他にも化粧水や乳液、クレンジング、メイク用品など、私たちの身近なスキンケア製品にはほとんど使用されている非常にポピュラーな成分です。界面活性剤を使用しないシャンプーはほとんど存在しないと言っても良いでしょう。
指通りがよくなる等、感触の向上をはかるための成分として、一般的にシャンプー等に用いられています。ジメチコン、ジメチコノール、アモジメチコン等があります。シリコンには髪の毛の表面をコーティングして髪の毛同士の摩擦を防ぎ、キューティクルを守る効果があります。また、髪の毛がつるつるとした滑らかな手触りになります。
すすぎ残しがあると、べたつきが残る可能性があるので、しっかりとすすぎは行いましょう。
シリコンも界面活性剤と同様に、化粧水やクレンジングなど身近なスキンケア用品に使用されています。
シャンプーには一般的にシリコンが含まれていますが、頭皮ケアに重点を置いたシャンプーはノンシリコン製品が多いようです。「シリコンは頭皮に詰まりそう」というイメージがあるため、ノンシリコン製品にすることでイメージアップが狙えることが理由です。しかし、実際にシリコンが頭皮に詰まることはないので心配する必要はありません。
髪の毛よりも頭皮ケアを重視する男性用シャンプーは、特にノンシリコンシャンプーが多いようです。
サロンで使用されるシャンプーは、カラーリングへの影響を考えてカラー材が退色しにくい成分で構成されていたり、シャンプーの際に髪がきしまないように配慮されていたりとサロンによって様々な特徴があります。どんな成分が含まれているかは製品によって異なりますが、市販のシャンプーよりもサロンのシャンプーが必ず上質だというわけではありません。
大切なことは、自分の髪の毛や頭皮に最適なシャンプーを使うことです。市販のシャンプーでも、自分に合っているものを選ぶことができればOKです。
男性と女性では皮脂の分泌量が違うので、皮脂分泌量が多い男性は、男性用シャンプーを使うことをおすすめします。メーカーは男性と女性の性質に着目した上でシャンプーを製造しているので、男性用と女性用では成分が違うのです。
頭皮や髪が乾燥したら保湿成分を重視して、べたついているときは保湿よりも皮脂を取り除ける成分を重視するなど、自分の頭皮や髪の状態に合わせて選びましょう。
頭皮のコンディションは季節によって変わります。夏は皮脂が多くなり、冬は乾燥する傾向があるので、季節に合わせてシャンプーを変えてみると良いかもしれません。
自分の頭皮のコンディションを知らない人も多いでしょう。顔の肌と頭皮の状態は必ずしも同じとは限らないので、「乾燥していると思っていたら実は皮脂が多かった」ということもありえます。一度、サロンなどで頭皮チェックをしてみてはいかがでしょうか。
シャンプーは自分の理想の頭皮や髪を手に入れるための重要なファクト。これからは、シャンプーの選び方にも気を遣ってみてください。
よくある質問