吉田 智佳子
潤ったお肌につやのある髪、ほどよくトレンドを取り入れたメイクにファッション。前から見るととても素敵なのに、後ろ姿を見た途端「あの女性、意外に年齢いっているのかも……」なんて感じたことありませんか? 美容スキルも高く、肌や髪のお手入れは完璧なのに、行き届いていないのが服を着たあとのボディライン。実は、そこに「老け感」を一気に醸し出す落とし穴が潜んでいるのです。
女性は年齢を重ねると肉質が柔らかくなり、下着による段差ができやすくなるもの。そして、その段差がもっとも出やすいのが背中なのです。背中の段差とはブラジャーとウエストの間に盛られてしまったお肉のこと。これがこんもり目立つと「老け感」が増すわけです。毎日全身を鏡でチェックしていても、背中は死角となり、見落としがち。その背中の段差解消に役立つ3つのポイントを紹介しましょう。
手っ取り早く役立つのが、キャミソールやスリップなどのランジェリー。背中の段差を服の上からでもはっきり認識させてしまうのは、服がボディにはりついて、ブラジャーとボディの境目がくっきり浮き上がるとき。
服とブラジャーの間にすべりのよいランジェリーを1枚着れば、服がボディ、ブラジャーによる段差も目立ちにくくなるというわけです。
次に注意したいのが、下着の選び方。もっとも背中の段差が出やすいのは、サイズの合わない小さなブラジャーをつけること。女性は服も下着も小さいサイズを好む傾向がありますが、それは御法度。
小さな下着を着け続けると、それが慢性的な段差となりボディの“シワ”になる危険も。さらには血液循環を悪くしたり、下着の跡が黒ずみになったりすることもあります。それはブラジャーだけでなく、ガードルやショーツ選びにも同じことがいえます。自分が描くイメージより大きなサイズを選ぶことは、女性にとって勇気がいること。でも、結果的にはそれが美しく滑らかなボディラインをつくることにつながることを心に留めておきましょう。
背中の段差は猫背になるとさらに目立ってしまい、さらに「老け感」が増すことに。背筋をシャンと伸ばせば背中の段差も目立たず、バストアップの一石二鳥も! ほど良い緊張感は女性の美に欠かせないものなのです。
もちろん、締め付けるのは良くありませんが、楽な下着ばかりではボディに緊張感がなくなりメリハリがなくなってしまいます。最近は素材開発も進んで、着心地は楽なのにしっかりボディメイクする下着もたくさんあります。正しいサイズを選んで着ること、それがビューティフルボディへの近道なのです。
(文・川原好恵)
この記事の監修
吉田 智佳子
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