日本形成外科学会専門医/麻酔科標榜医
脇坂 長興(わきさか ながおき)
白髪を発見してショックをうけた。最近白髪染めが手放せなくなった。といった症状がある人は、頭皮の毛細血管やその周辺の働きが衰えてきたサインかも。
私たちの髪は、毛根にあるメラノサイトという細胞がメラニン色素を作り出し、それが毛髪中のコルテックスという細胞に取り込まれることで黒い色を示しています。
しかし、加齢などの影響でメラノサイトは減ってしまうため、メラニン色素が減少し、髪が黒く色づけられなくなって白髪になります。また、白髪は遺伝的な素因もかなり関係していると言われています。
一度消失したメラノサイトが再び復活することはないため、白髪になった髪が再び黒髪に戻ることはまずありません。その為、歳とともに白髪の割合が増えていき、どんどん白髪染めが手放せなくなっていきます。
白髪予防には、亜鉛が豊富に入っている小さな魚や海草、黒胡麻などが良いようです。また、銅が豊富に入っている大豆や貝類、アーモンドなどの食べ物も白髪の進行対策に効果的です。
白髪をみつけると気になって抜いてしまう人も多いと思いますが、白髪を抜いても同じ毛穴からは白髪しか生えてこないので、根本的な解決にはなりません。
気になるなら髪質や肌質に合った白髪染めを利用するようにしましょう。
この記事の監修
日本形成外科学会専門医/麻酔科標榜医
日本形成外科学会専門医/麻酔科標榜医/日本美容医療協会会員/特定非営利活動法人F.M.L.理事/医療法人 翠奏会理事長/聖マリアンナ医科大学幹細胞再生医学寄附講座講師
脇坂 長興(わきさか ながおき)
1962年生まれ。聖マリアンナ医科大学医学部卒業。
同大学病院の形成外科で skin rejuvenationを研究。
方法論よりも患者様が一番良くなる治療を提供することが 形成外科医の使命であると考えている。
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