姫野 友美
ビジネスでも恋愛でも相手との「信頼感のある眼差し」が関係を築くためには大きなポイントになります。信頼関係を得るようなルックスや雰囲気作りは、ちょっとした工夫でコントロールできるのです。特に「目は心の窓」と言われるように第一印象を大きく左右するので、信頼感を与えられる眼差しを効果的に使ってみるといいでしょう。
そのためには、視線を単に工夫するだけでは効果がありません。脳内ホルモンの分泌をよくすることで、眼差しの印象も大きく変わってくるのです。
人の心の動きに影響する脳内ホルモンに「セロトニン」があります。別名「癒しのホルモン」と呼ばれ、活発に分泌されていると幸福感、安心感、充足感に満たされます。心の安定のためにもとても大事なホルモンなのです。
実は、そのセロトニンが活発に分泌されると、瞳の中にある黒目部分の瞳孔は小さくなります。興奮状態の時に働く「交感神経」という神経が優位になると瞳孔は大きくなります。逆に気持ちが落ち着くと働くのが「副交感神経」です。このとき、瞳孔は小さくなり、相手に対して、ほのぼのとした優しい視線になるのです。そうした視線は、相手との信頼関係を生み出すのに効果的です。
セロトニンが分泌されると、リラックスして副交感神経優位になって、瞳孔が小さくなり、癒しの視線を作り出すことができます。
たとえばビジネスシーンで大切なプレゼンに「勝つ!」には、緊張感が大切だったり、合コンでは「ステキなパートナーをゲットする」という意気込みが大切になります。しかし相手との信頼関係を作る場合には、リラックスしたときに分泌されるセロトニンが大切。相手に安心感や信頼感を与える視線や雰囲気を作るには、セロトニンの分泌がその鍵を握っています。
セロトニンはストレスや生活環境が悪いとエイジングに関係なく分泌量が低下し、うつっぽくなります。ですが、男性も女性も更年期にさしかかると、男性ホルモンや女性ホルモンなどの変化から、イライラや集中力の低下、やる気のなさなどの「うつ」っぽい症状が出やすくなります。そのとき、セロトニンの分泌も低下していることが多いのです。
イライラやうつっぽい症状が2週間以上続く場合、なかなか症状が改善しないという場合は、精神科や心療内科などに受診することをおすすめします。
相手に安心感や信頼感を与える視線や雰囲気を作るには、セロトニンの分泌が大切です。
そこで、セロトニン分泌を活性化させる秘策を4つご紹介しましょう!
セロトニンは、朝日を浴びることで活性化すると言われています。規則正しい生活をして、ちょっと早起きをして、窓をあけてみてはどうでしょうか。
一定のリズムを作って身体を動かすことで、脳内のセロトニンの分泌も活性化します。たとえばウォーキング。朝のウォーキングは、朝日を浴びるリズム運動なので、「癒しホルモン」分泌には一石二鳥です。
また編み物、刺繍など手先を使うリズム運動も脳に刺激を与えるので、効果的です。
食べ物を「おいしい!」と思う気持ちは、脳に与える影響が大きいのです。特においしいお肉は、セロトニンを始めとする脳内ホルモンの原料となるアミノ酸を多く含んでいますので、おすすめです。
実は忘れがちなのが「笑顔の効用」。緊張感のない状況に気持ちを持っていくには、笑顔を作るのが最も簡単な方法です。ビジネスで相手にあったらまず笑顔。パートナーと接するときには笑顔を忘れない、そんな心がけも大切です。
この記事の監修
姫野 友美
よくある質問