大倉 萬佐子(おおくら まさこ)
疲れ目はドライアイのサインである可能性があります。また目の潤い不足から目の不快感や不調も起こりやすくなり、目ヂカラもダウン。他の人から、寝不足や体調不良などを指摘されるケースもあると考えられます。キラキラ輝く、潤いにあふれた瞳をアイケアによって復活させたいですね!
なんだか最近、目が疲れて目ヂカラダウン……。それは、もしかして目が乾燥によるドライアイが原因かも……? ドライアイの自覚症状は、目の乾燥感よりも目が疲れるという訴えが、実は多いのです。目の疲れ以外にも、不快感、まばたきの回数が多い、目が重たい感じであるなど、様々な自覚症状があります。しかし自分の症状がドライアイ症状と気づいていない人がとても多く、ドライアイに対する適切なケアがなされていないケースが多く見られるのです。
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まずはドライアイの自覚症状をチェックしてみましょう!
当てはまる項目に○をつけてください。ただし年に1、2度程度の症状は当てはまりませんが、軽度でも長時間にわたって現れる症状には○をつけてください
左のチェック項目のうち印がついたところが5つ以上ならドライアイの可能性があります。
さらに
【10秒以上目をあけていられない】
【1分間に40回以上まばたきをする】
という症状があれば、ドライアイの可能性は、さらに高まります。
【ドライアイの原因は?】
■パソコン、スマートフォン、タブレット端末の長時間の使用
■エアコンなどによる部屋やオフィスの乾燥
■コンタクトレンズの使用
■マイボーム腺機能不全
(インサイドライナーや、タトゥーによるアイラインなどのアイメイク、加齢、炎症、細菌感染、ホルモンの異常などによる)
■紫外線など
■睡眠不足やストレス
■ある種の降圧剤や精神安定剤、一部の緑内障点眼薬など
加齢とともに機能低下が起こると言われているマイボーム腺。また、その機能不全は、ドライアイの原因のひとつであると考えられています。
しかし、マイボーム腺の加齢による機能低下は、個人差があるようです。ですから、ライフスタイルや、生活環境、アイケアの方法によっても機能低下が現れる年齢などを遅らせることができるのではないかと思います。マイボーム腺の機能低下が起こる前に、予防をすることで、年齢を重ねても潤いのある目元を目指しましょう!
ドライアイの原因やタイプは様々です。その症状やタイプに合わせた点眼薬を使用することは勿論ですが、日常の生活を少し見直したり、改善することで症状をやわらげることはできると思います。またドライアイではない方でも、予防として対策を知っておくことで、目のエイジング対策にもなります。
画面の位置を視線の高さよりも低い位置にすると目の開きが小さくなるので、涙の蒸発が少なくなります。視線よりも低い位置で違和感なくテレビやパソコンに向かえる高さを自分で見つけてみるといいですね。
パソコンやスマートフォンなどを使用する場合は、疲れたら休むように心がけましょう。また画面を見やすい環境を作ることも大切。照明が反射している画面は疲れ目の原因にもなります。保護シール貼ったりして対応するのもひとつの手です。
瞳も肌と同じように、今の季節は乾きやすくなります。部屋の湿度を保ちましょう。冷暖房が効いている部屋は、特に瞳が乾きやすくなるので、加湿器や濡れタオルを干すというのも効果的です。
市販のホットアイマスクなどを使って、目を温めましょう。疲れ目対策に使用している方が多いですが、温めることで、まつげの内側のマイボーム腺から脂が出やすくなり、目が潤います。ただし、やけどにはくれぐれも注意してください。
ドライアイ用の眼鏡を使用するのもおすすめです。通常の眼鏡と外見上は大きな違いはありませんが、粘着シールのついたプラスティック製のカバーを装着し、目の周りを密閉する構造になっています。
また湿らせた小型スポンジが内蔵でき、保湿効果が高まります。
瞳の紫外線対策は、日差しが強い春~夏だけ、という方も多いかもしれません。しかし実は、冬は肌だけでなく目も乾燥しやすい時期。それだけダメージも受けやすくなります。
紫外線対策としては、UVカットサングラス、つばの広い帽子、コンタクトを装着している方は、UVカットコンタクトレンズ等を取り入れてみましょう。
特に冬場のスキー場などでは雪眼炎(雪目)に注意! 雪原に反射した紫外線が目にダメージを与え炎症を起し、数時間たってから充血、異物感、眼痛、流涙などの症状が起こってくることがあるのです。「雪目」を防止するためにもゴーグルを忘れずに!
この記事の監修
大倉 萬佐子(おおくら まさこ)
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