「一度食べ始めると食欲が止まらない」、「甘いものが大好きでやめられない」、「生理前になると過食に走ってしまう」。それは、脳内物質である“セロトニン”不足が原因かもしれません。
セロトニンは、“安らぎホルモン”、“ハッピーホルモン”などとも呼ばれ、精神を安定させたり、過度な食欲を抑えたりするなど、ダイエットにも関係する働きをもっています。このセロトニンが脳内で不足すると、食欲が増進し、いくら食べても満足しない状態になり、ブレーキが効かなくなってしまうのです。
ストレスによってセロトニンは消費されます。“ストレス食い”はセロトニンと関係しているのです。
昼夜逆転の生活をしている人や室内で過ごす時間が多い人は要注意。 緯度が高く日照時間の短い国の中には、「冬期うつ」と呼ばれる季節性感情障害が多く見られることがあります。
セロトニンの原料は、「トリプトファン」という必須アミノ酸。セロトニンを合成する時には、ビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムも必要です。また、炭水化物はトリプトファンが脳内に取り込まれるのを助けます。 つまり栄養素が足りていないと、セロトニンが不足してしまいます。
生理前に過食気味になる女性が多いのは、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が低下することと関係しています。エストロゲンの低下とセロトニンの低下は連動しているため、生理前の時期はセロトニンが不足しやすくなります。
脳内物質のセロトニンが減ると、食欲にブレーキが効かなくなるだけでなく、やる気や集中力が低下したり、イライラや寝つきが悪くなるなどの抑うつ症状を引き起こすこともあります。また、年齢とともに、脳にいい生活を意識しないとセロトニン分泌は徐々に低下します。
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