ダイエットには食事管理と運動が不可欠……なんてわかってはいるけれど、「これを食べれば脂肪が燃える」「これを飲めば糖質をなかったことに」といわれると、つい飛びつきたくなりますよね。
季節はすでに秋に突入。夏太りしてしまった人も、これからダイエットを始めようと思っている人も、すがりつきたくなる注目ダイエット素材をご紹介します。
CLAとは、共役リノール酸のこと。牛乳、バター、チーズなどの乳製品に含まれる不飽和脂肪酸の一種です。このCLAは“仲間殺しの油”との異名をとる、脂肪を燃やす脂肪。蓄積脂肪を分解して燃やすパワーが、とにかくパワフルなのです!
ムダな脂肪の分解を促進し、分解した脂肪を燃やしてスムーズにエネルギー化し、さらに食事からとった脂肪酸が脂肪組織へ蓄積されるのを防ぐという働きっぷり。また、筋力アップや抗疲労作用、運動機能の向上といった効果もあるため、サプリメント先進国のアメリカやアスリートたちの間では、とてもポピュラーなのだそう。運動習慣のない人にも、運動好きの人にも嬉しい効果がいっぱいなのです。
パラチノースとは、砂糖由来の糖質でブドウ糖と果糖からなる天然の二糖類。砂糖に比べて吸収スピードが1/5程度とかなり遅いため、血糖値を急激に上昇させることがなく、リスクの低い糖質エネルギー源として注目されています。食事前に摂取することで、血糖値の上昇をゆるやかにして脂肪として蓄積されにくくなるため、余剰エネルギーを日常運動で消費しやすくしてくれます。
さらに、集中力の増加や持続、リラックス効果もあるため、イライラや仕事が手に着かないといったダイエット中の不満からも解放。糖質がやめられない人、炭水化物が欠かせない人、食べることが大好きな人の頼もしい味方
MCTとは、Medium Chain Triglyceridesの略で、中鎖脂肪酸のこと。ココナッツやパームフルーツといったヤシ科植物の種子の核部分に含まれる自然由来の脂肪酸で、この中鎖脂肪酸のみで構成されているのが、MCTオイルです。昨年あたり話題になったバターコーヒーに使われるオイルとして記憶にある方もいらっしゃるかと思います。一般的な油のほとんどに含まれる長鎖脂肪酸は、一旦体内に貯蔵されてから必要に応じてエネルギーに変換されます。この時、余ったエネルギーが皮下脂肪や内蔵脂肪として蓄積されてしまいますが、MCTオイルの中鎖脂肪酸は、胃から直接肝臓へ運ばれ、すぐにエネルギーに変換されます。そのため、体脂肪として蓄積されにくいのです。
ブドウ糖に代わって体の脂肪をエネルギー源とする「ケトン体」を効率的につくり出すのもMCTオイルの特徴。ブドウ糖をエネルギー源とすると、血糖値が乱高下し、食後の眠気やイライラ、集中力の低下といったことが起こりがちですが、ケトン体をエネルギー源にすると、こうした症状がなくなります。また、ケトン体には満腹中枢を刺激して食欲を抑える働きもあるため、ダイエット中のつらい空腹感ともおさらば!
食べないダイエットは、基礎代謝の低下や栄養不足、筋肉量の減少を招き、消費カロリーが減ってしまい、食べなくても痩せないからだになってしまいます。今回ご紹介した3つの素材はどれも、味方につければ、ごはんや甘いものを食べられて、効率よく脂肪を燃やせて、脂肪の蓄積を防ぐことができるのが嬉しいですよね。つらいダイエットはもう卒業。賢く楽しく、理想のボディを手に入れましょう!
(文・坂井七緒美)
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